第三十五話 アーユーラブ・ミー？ ページ38
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「今はそんな事如何でも良いんだよ。で、何が在った？」
「……一寸闇組織にお世話になりました」
「何が如何してそうなった？」
「えぇと……」
目を見開いて問い掛ける太宰さんに気圧される。
嘘を言ってもバレて詰むし、真実を云っても駄目な気がする。でも何方かというと安全なのは……
「……其の森さんに誘拐されてましたッ！！」
私は全てを森さんに擦り付けることにした。ゴメンネ。
でも間違ったことは云っていないしぃ？誘拐されてたのだって本当の事だしぃ？？？
「其れで何故か運命の番とかいう奴だったらしくて色々攻められてました！！！」
本当である。真実である。嘘は云ってない。
強く閉じていた目をゆっくりと見開き、先程まで五月蝿く騒いでいた筈なのに、急に動かなくなった彼の姿を見る。
「……そうか、そうだよね。矢っ張り、そうなんだよね」
そう云って、太宰さんは諦めたように笑った。私には、其れがまるで彼自身を嘲笑っているようにも見えた。
彼はポツリポツリと小さく口を開いて話しだした。
「結局は、全部この世に生まれ落ちたから定められているんだ。誰が誰と結ばれて人生を送るのかは」
自身の身体を手で締め付けながら、震えた声で云う。
「初めから判っていた、判っていたさ。私が君の運命じゃあないことなんて。
……でも、君は誰にでも優しく接してしまうから、其の笑顔を振りまいてしまうから、私のことを見てくれると思ってしまった」
彼の目元に、一滴の雫が浮かび上がる。
「───期待してた私が、馬鹿みたいじゃないか」
其の涙は、止まることなく彼の頬を伝っていった。
嗚呼、この人も人間なんだ。何時も飄々として居るけれど、こうやって誰かを想うことが出来るんだ。
その思いに気付かず放置して、終いには砕け散らしてしまった＿＿＿其れが私。
………私ィ？？？
「え、太宰さんって私の事好きなんですか？」
「え」
「え」
そうですが何か、と当然のように目で訴える彼。其れに追いついていけない私。
「……まさか、真逆だけどさ。今迄私の恋慕に気づいていなかった＿＿＿？」
「……てっきり、私を口止めする為に何時も周りを彷徨いていたのかと」
一気に白ける場の雰囲気と、考えが行き違っていた事に気づいた私達。
サァ、とお互い顔が一気に青ざめていった。
「嘘でしょ」
「嘘やん」
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Gal - 魔人ガーZ…なんかあったな、そんなの。ガンダムみたいな奴… (4月27日 19時) (
レス) @page45 id: 6203c50de1 (このIDを非表示/違反報告)
サラミザラ(プロフ) - お二人共コメント有難うございます！！真逆そこに触れていただけるなんて……(笑) (3月4日 14時) (レス) id: 1a675fd086 (このIDを非表示/違反報告)
零奈(←履歴を消したバカ)(プロフ) - 瑞穂さん» 同じく！！ (3月3日 23時) (レス) id: b9e38a5313 (このIDを非表示/違反報告)
瑞穂(プロフ) - 物語に関係ないけど、魔人ガーZ好きです (3月3日 23時) (レス) @page45 id: 18f9935b97 (このIDを非表示/違反報告)
サラミザラ(プロフ) - graply12さん» 私チョロいのでその言葉信じちゃいますよ……？？良いんですね！？！？コメント有難うございます！！公開するのはいつになるかは分からないんですが、書き溜め作っときますね……！ (3月2日 22時) (レス) id: 1a675fd086 (このIDを非表示/違反報告)
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