運命の番【文スト】

第四話　現実逃避は程々に ページ4

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そんなこんなで約８年。

私はトロピカルキューティクルな美少女になっていた。勿論お世辞でも何でも無い。


子供の頃に在ったふわふわホッペタは少々肉が落ちてスラリとした輪郭となり、夜空を映す髪はミディアムで輝きを保ち、身長は高くシュッとした体型。少々ボーイッシュな見た目だが、それに釣り合う乙女心は持っている。

そして犯罪にも巻き込まれていた。勿論被害者側。



「君が俺・僕・私の運命の番だ！」



そう云われて追っかけられた。誘拐、軟禁、監 禁その他諸々全て制覇した。もう一度云っておくけど被害者側。矢っ張り強いαって狙われやすいんだね、と両親に諦めの表情で云われた。頼むから見捨てないで。


頭も良い、体も良い。これぞ正に「天は二物を与える」状態だ。


学生時代はモテすぎて困ったな＿＿＿なんて思いながら現実に戻る。



「ハッハッハー！この女を殺されたくなけりャア手を上げて命令に従え！！」

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