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第二十五話 ダッシュダッシュ ページ26



ダッシュ。兎に角ダッシュ。

華のJK時代を監獄の中で蹴球(サッカー)に捧げた甲斐があって足の速さには自信が在る。其の儘取り敢えず大きくて出口っぽい扉を開けた。其処からもダッシュ______とは行かない。両脇に立つサングラスを掛けた二人のお兄さんが物凄い形相で此方を見てきたのだ。やっべバレた。



「お前、何者だ!」

「ロリ コンに襲われそうな只の一般人ですぅー!!」

「一体何を云って___グォッ」



もう気合だ気合。

私は彼を背負投した。彼の足は綺麗な円を描き、もう一人のお兄さんに直撃。二人共撃沈した。良い夢でも見ててくれ。


さぁ又もやダッシュ。目指すは先の方に見える昇降機(エレベーター)だ。サングラスのお兄さん達に追い駆けられる一人の女、絵面がほぼ某逃走中である。背負投、手刀、鳩尾アタック───其れ等を駆使し遂に昇降機まで辿り着いた。



「頼む!開いてくれ!!」



ボタンを連打すると意外にも扉は開いた。私は直ぐに飛び込み「閉」のボタンを又連打した。ホラゲでもやっている気分だよクソぅ。


無事に扉は閉まり安堵したのも束の間、これから如何しよう。まずは此処から降りたら忍び歩きでポートマフィアビルを出ることが最優先事項だ。でも其れが出来るのか_____

刹那、チーンという音と共に扉が開いた。あ、もう着いたの?


其の儘外に出ると、視界の端に黒いコートが映った。何だか見覚えのある姿に気を取られ、顔を其方へ向けた。



「あ」



何時しかの記憶が脳裏をよぎる。



***


「此奴の名前は芥川竜之介。横浜を縄張りとする闇組織"ポートマフィア"の一員だ。その中でも特に凶暴性が高い異能力を所持している。だから、会った時には死を覚悟して逃げろ。良いな?」

「ふぁい」

「おい太宰、Aの頬を引っ張るな」

「だって柔らかいんだもーん。ほら国木田くんも触る?凄い伸びるよ」



入社してから少し経ったあの日。新入社員、特に非戦闘員である私向けに国木田さんが判りやすく説明してくれたのを覚えている。


***


その男が今目の前に居る。わーお、凄い偶然。最早運命。



「貴様………!探偵社の」

「何で知ってるんだよクソー!!!」



やり過ごせるかと思ったが無理だった。非戦闘員の顔まで覚えてるなんて嬉しくて涙出ちゃう。

第二十六話 勘違い系ぴゅあぴゅあ男子→←第二十四話 既成事実



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設定タグ:文豪ストレイドッグス , 文スト , オメガバース   
作品ジャンル:ファンタジー
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Gal - 魔人ガーZ…なんかあったな、そんなの。ガンダムみたいな奴… (4月27日 19時) (レス) @page45 id: 6203c50de1 (このIDを非表示/違反報告)
サラミザラ(プロフ) - お二人共コメント有難うございます!!真逆そこに触れていただけるなんて……(笑) (3月4日 14時) (レス) id: 1a675fd086 (このIDを非表示/違反報告)
零奈(←履歴を消したバカ)(プロフ) - 瑞穂さん» 同じく!! (3月3日 23時) (レス) id: b9e38a5313 (このIDを非表示/違反報告)
瑞穂(プロフ) - 物語に関係ないけど、魔人ガーZ好きです (3月3日 23時) (レス) @page45 id: 18f9935b97 (このIDを非表示/違反報告)
サラミザラ(プロフ) - graply12さん» 私チョロいのでその言葉信じちゃいますよ……??良いんですね!?!?コメント有難うございます!!公開するのはいつになるかは分からないんですが、書き溜め作っときますね……! (3月2日 22時) (レス) id: 1a675fd086 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:サラミザラ | 作者ホームページ:無し  
作成日時:2023年10月25日 23時

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