第二十話 運命の番 ページ21
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「ねぇ二人共ーどｯ………あれ」
視界が一瞬グラリと揺れ、また元に戻った。道端には何人かの倒れている通行人の姿が。中央を見ると谷崎くんと敦くん、行方不明の賢治君とナオミちゃんがいた。顔はよく見えないが白衣を着た一人の男性も。
───よ、良かったぁ……！
幼児が親を見つけたような感覚に襲われる。云っておくが私は成人女性。
安堵して胸を撫で下ろす。今直ぐにでも駆け寄りたい気分だったが、彼方は彼方で話し込んでいるようなのでゆっくり歩いて行く。
「……はい！」
「ではでは」
「敦くーん！！！やっと見つけたよ……お姉さん一人にしないでね」
「Aさん！済みません、思わず追いかけちゃって……」
「へへ」と敦くんが笑い声を漏らす。迎えに来ていたようで、鏡花ちゃんが敦くんの服の袖を握っていた。
私は其の時、微かな違和感を感じた。何時もよりも鏡花ちゃんの顔が青白くなっていたのだ。
「鏡花ちゃん。顔色悪いけど大丈夫＿＿＿」
私が云い終わる前に、鏡花ちゃんの手から携帯がゴトッという音を立てて地に落ちる。
「……鏡花ちゃん？」
「─────ッ！」
彼女は其の儘体を抱え込むようにして倒れた。
「きょッ鏡花ちゃん！如何したの！？」
「あ、彼の人はｯ」
……先刻の人が関係しているのか？
彼が歩いて行った方向へ体を振り向かせる。人混みの中に白衣を着た男と金髪の少女は目立つので、案外直ぐに見つかった。
「あのッ！」
遠くからでも聞こえたのか、其の人は首を振り向かせて此方を見た。
無精髭を生やした顎に黒髪、
刹那、ドクリと胸が鳴る。
胸の奥底から湧き出るナニカが私の体を駆け巡る。驚嘆と、快楽と、少しの恐怖。
隠していた、覆っていた筈の本能が曝け出された。
________何重にも巻いていた南京錠が解かれる
嗚呼、欲しい。彼の事が。今直ぐにでも項を噛み砕いてしまいたい。
回らない頭で思い付いたのはそんな考えだった。
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Gal - 魔人ガーZ…なんかあったな、そんなの。ガンダムみたいな奴… (4月27日 19時) (
レス) @page45 id: 6203c50de1 (このIDを非表示/違反報告)
サラミザラ(プロフ) - お二人共コメント有難うございます！！真逆そこに触れていただけるなんて……(笑) (3月4日 14時) (レス) id: 1a675fd086 (このIDを非表示/違反報告)
零奈(←履歴を消したバカ)(プロフ) - 瑞穂さん» 同じく！！ (3月3日 23時) (レス) id: b9e38a5313 (このIDを非表示/違反報告)
瑞穂(プロフ) - 物語に関係ないけど、魔人ガーZ好きです (3月3日 23時) (レス) @page45 id: 18f9935b97 (このIDを非表示/違反報告)
サラミザラ(プロフ) - graply12さん» 私チョロいのでその言葉信じちゃいますよ……？？良いんですね！？！？コメント有難うございます！！公開するのはいつになるかは分からないんですが、書き溜め作っときますね……！ (3月2日 22時) (レス) id: 1a675fd086 (このIDを非表示/違反報告)
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