第十五話 内密なる女子会 ページ15
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「Aさんはどんな殿方がお好み?」
コトリ、と紅茶のカップを机に落とす音がする。
コーヒーを飲んでいたところ、給湯室にて女子会が始まった。参加者はナオミちゃん、鏡花ちゃん、与謝野さん、春野さん、そして私。
「んータイプの男性かあ……特にこれと云った好みはないけど」
「強いて、強いて云うなら?」
春野さんが目を光らせてそう云った。そんなに面白い話題かな、これ。
「強いて、ですか。出来れば私より身長が高くて、其れなりに年上。あとは───」
「うんうん」と一部の女性陣が頷いた。
「ダンディな御方、ですかね」
「ブッ」と茶を吹き零す音が聞こえた。与謝野さんが笑いながら口を開く。
「アンタ、彼処まで彼奴等を惚れさせておきながら其れはないよ」
「………………………はい?」
「あ、判ってない感じね。おけおけ」と春野さんが云う。鏡花ちゃんも便乗して頷いた。
「え、でもイケオジって良くないですか?溢れるオーラって云うか、頼れる感じと云うか……」
「まア判らないことは無いけどね」
「じゃ、じゃあ年下の可愛い系男子とかは!?」
バンッと春野さんが問い詰めるように聞く。年下の可愛い系男子……
「守ってあげたい感じはするんですけど、矢っ張り年上が良いですね」
「うぐ…………そっか。なら太宰さんとかは!?」
何故あの人に飛ぶ、と突っ込みたい気持ちは山々だが、取り敢えず素直に考える。
太宰さん。
秀麗な顔立ちはしているが、何処か掴めないあの性格。最近さり気なく胸を揉んでこようとするので、変人から変態へとグレードアップしている。
「無いですね」
「オウマイゴット………!!」
扉の外からガンッという音がした。誰かが何か落としたのだろうか。
「成程イケオジなのですね。良い人がいたら報告させて頂きますわ」
「本当!?有り難うナオミちゃん」
前世で云うならタイプは阿○寛だ。あの人がやる役は大体格好良い。特にTRICKなんか大好き。
「あ、あともう一つ」とナオミちゃんが呟く。
彼女の魅惑的な唇がゆっくりと開いた。
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Gal - 魔人ガーZ…なんかあったな、そんなの。ガンダムみたいな奴… (4月27日 19時) (レス) @page45 id: 6203c50de1 (このIDを非表示/違反報告)
サラミザラ(プロフ) - お二人共コメント有難うございます!!真逆そこに触れていただけるなんて……(笑) (3月4日 14時) (レス) id: 1a675fd086 (このIDを非表示/違反報告)
零奈(←履歴を消したバカ)(プロフ) - 瑞穂さん» 同じく!! (3月3日 23時) (レス) id: b9e38a5313 (このIDを非表示/違反報告)
瑞穂(プロフ) - 物語に関係ないけど、魔人ガーZ好きです (3月3日 23時) (レス) @page45 id: 18f9935b97 (このIDを非表示/違反報告)
サラミザラ(プロフ) - graply12さん» 私チョロいのでその言葉信じちゃいますよ……??良いんですね!?!?コメント有難うございます!!公開するのはいつになるかは分からないんですが、書き溜め作っときますね……! (3月2日 22時) (レス) id: 1a675fd086 (このIDを非表示/違反報告)
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