検索窓
今日:8 hit、昨日:7 hit、合計:27,401 hit

織田作之助の夢 ページ32

夢を見ていた。



まだ十歳にも満たない、遠い昔の記憶だ。






その日は雨が降っていた。俺は本を読んでいて、いつも大事そうに抱えていたのを覚えている。









「いつもその本を読んでいるな、お主。そんなに面白いか」








本の世界に入り込んでいたところを、一人の男が邪魔をする。


もう若くはない声と、手に持ったステッキが特徴的な男だった。








「…面白い。もう何度も読んだ」



「ふむ…そんな話より面白い話が、世の中にはごまんとあるぞ?」








それでも、この本が一番だ。



子供には共通して存在する変なプライドが、認めようとしなかった。








「わしの弟子が連れていた黒川という小僧は、その小説を酷く嫌っていてな。

その原因は、この本の下巻にある」

*→←第七十話



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (101 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
208人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

とうもろこーん。(プロフ) - すーさん» ありがとうございます!!前作より劣化したかな、とか思いながら書いてたので、そう言って頂けるととても嬉しいです。今は新作の方で頑張ります!! (2022年2月16日 9時) (レス) id: 1ec8bc3000 (このIDを非表示/違反報告)
すー - めちゃめちゃ面白かったです‼︎もし続編出るようでしたら必ず読ませていただきますね…‼︎ (2022年2月15日 22時) (レス) @page50 id: bd90c5f980 (このIDを非表示/違反報告)
とうもろこーん。(プロフ) - Yasi123さん» コメントありがとうございます〜!あまり自信がなかったので、満足して頂けたようで安心しました!応援もありがとうございます!! (2022年2月15日 10時) (レス) id: 1ec8bc3000 (このIDを非表示/違反報告)
Yasi123(プロフ) - 最終話、衝撃でした…でもとても面白かったです!私は続編が見たいという気持ちが強いですが、無理せずに頑張ってください! (2022年2月15日 9時) (レス) @page50 id: ea7056b992 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:とうもろこーん。 | 作成日時:2021年12月24日 21時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。