二人の行く先は。【文スト】【男主】

第六十二話 ページ23

「説明が欲しいな」









翌日、俺は太宰に連れられ、ポートマフィア本部の地下にある拷問室に来ていた。



本当は今すぐにでも織田の元へ行きたいが、太宰にしては珍しく、理由も言わず連行された。









「カジノを襲撃したミミックの戦兵を、計画通り昏倒性の毒で捕らえました。

一人は自決しましたが、残りの三人はここに運びました。

…仲間の情報を引き出す手筈でした」









だったら、なぜ此奴等は死んでいる？


奥歯に仕込まれていた毒も取り、自 殺は防いだらしい。それにしては辻褄が合わない。









「分かっている。聞きたいのはその後だ」








太宰の真っ当な意見を継ぎ、俺は口を開く。









「見たところ、不思議な点が一つある。

本来、此奴等ミミック兵は、手枷と足枷をつけた状態で、壁に括り付けられてなきゃいけない」









だが、今の彼らは、身が完全に自由な状態で、銃を手に握って死んでいる。


地面に広がる血も新しい。





まるで、"ついさっきまで戦闘していました"と言わんばかりの死に様だった。







まさか…………













「…お前らが、殺したのか？」

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