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「それは、無理だよ。うん」
ま「じゃあ僕、家帰るね〜。あ、ちなみにここの家の鍵は全てまふまふ邸にあるから」
なによ、それ……
でも、キスマークなんてつけたことも
つけられたこともないしよくわからない。
混乱している私を見ながら妖艶に笑っているまふはとても素敵だけど、それに見惚れている暇はない。
ええっと
考えてるうちに分からなくなってきて涙がぽろぽろと溢れでる。
「あ、あれ?」
ま「え……A?」
「えっとぐすっ、なんでも、ない、よ」
ま「え、えぇ、」
さっきとは打って変わって今度はまふが混乱している状態。
あれ、どうしたんだろう。
そんなに辛かったか?
いや、きっと熱で涙腺がおかしくなって…
ぎゅうと少し痛いぐらいの力でまふに抱きしめられる。
ま「ごめん、困らせた。A、熱に弱いの知ってるのに僕、意地悪しちゃった。
ごめんなさい」
「ううん、平気……」
急に体の力が抜けてまふに寄りかかると
ま「ん、可愛い」
「ありがとう」
そのまま腕をまふの背中に通してずっと抱きついてるとなんだかフィット感があって少し吹き出す。
「ねぇ、まふ太った?」
ま「ちょっと!デリカシーないこと言わないで!」
「あー、ごめんごめん」
それでも私に気を使ってか、優しく頭を撫でてくれるまふにむぎゅーとするとおかえしされる。
ま「限界……が…」
「んー、ありがとう。じゃあ、寝るからまふは適当にテレビ見るなりお菓子漁るなり家帰るなりどうぞご自由に〜。
あ、鍵は置いてけよ」
ま「え?何言ってんの?僕もAと寝るけど」
「は?けほっけほ、私はベッドは1人で寝る派なの。あんたはソファーで寝ろ」
ま「え、やだよ。僕ベッドでしかねれないもん」
「お坊っちゃまか」
ま「ほら、つめて」
「んえ〜、はいよ」
私がつめると速攻で変な着ぐるみに着替えてきてベッドに潜り込む。
ま「は〜、僕の夢が叶った。よし、今度の七夕はAとキスできますようにって祈る!」
「口に出すと叶わなくなるっていうジンクスを聞いたことがないのかね君は」
ま「ジンクスなんかよりも僕の愛の方が強いから大丈夫」
重いよ……強いじゃなくて…重いだよ…それ
それでも、今日はとてつもなく気を使ってくれたような気がするので許すとしよう。
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あやのり - 10+1、PTOじゃなくてTPOでは…() (2019年10月3日 20時) (レス) id: 46f9bb4630 (このIDを非表示/違反報告)
あお - ドミネーターで吹いてしまった。。。犯罪件数やばそう() (2018年12月16日 20時) (レス) id: c8ab9d34d4 (このIDを非表示/違反報告)
妄想族 - 面白い!! これからも頑張ってください♪ (2018年6月24日 17時) (レス) id: 133d7402be (このIDを非表示/違反報告)
喉が痛い(プロフ) - うめるさん» い、一体どこからクプラ民が湧いたんだ…!? (2018年6月20日 17時) (レス) id: eae3c401d7 (このIDを非表示/違反報告)
うめる - リピートアフターミー、クプラさんは美しい! (2018年6月20日 16時) (レス) id: 78e56762eb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ぎんさむ x他1人 | 作成日時:2018年4月22日 18時