病みすぎ警報

30＋４ ページ35

歩くこと約１０分。



そこそこ近い場所にあったこの焼肉屋さんは佇まいからしてなかなか高級なお店と見た。



でもこういう特に焼肉屋さんって案外寒くてお腹冷やすんだよね。



よかった、上着持って来といて。



さっきまではかさばって邪魔だと思ってたけど家出るときの私、ナイス



お店の中に入り、予約していた名前でいうとすぐに店員さんが連れてってくれる。



うわ、個室か………



そ「すいません、遅くなって」



そらるさんの後に続いて中に入るとなかなかのダンディーな方々が……



「お、やっと彼女できたか」


「こないだの嘘じゃなかったんだ！」


「これで俺らも安心だわ」



うんうん、好き勝手言ってくれてますが



なに、私彼女って設定なの？



あと、なんで女の人いないの？



あと、それ言ってくれたらスカート履いて来た！！！



女性はね、その場にあったTPOというものをとてつもなく大事にするの！！



それから、少しでも女性らしくみられるようにスカートとか履きたいの！



わかったか！



「ほら、彼女さんここ座りなよ」



そ「ナンパしないでくださいよ、ほら、こっち座って」



「はーい」



出来るだけ女っぽく！

可愛らしく！愛らしく！



ハッ！靴下に穴！



よかった、空いてない。



ストッキング履いて来てたら間違いなく伝線してたな……やっぱりパンツでよかった。



「じゃあ、飲み物なににする？」



しまった！男の前じゃビール飲めないじゃないか！



うっうっうっうっう泣



ワインにしようかな……あ、１万だって……



そんな、私大して味もわからないのにそんなに高いワインなんて飲めない……



じゃあ、ウーロン茶で…



「私は、ウーロン茶で」



「え〜お酒飲まないの〜？」



「私、お酒飲めないんです笑」



「あら、そらるさんは結構飲むのにね」



「あはは……」



うわっ、隣ですんごい愉快な顔して

作ってる作ってると目と顔が語ってる……



ちっ、この後ワイン買わせてこいつの家で飲みまくってやる



そうして飲み物と、つまみを頼み、自己紹介をして



焼肉食べて………



結論:めっちゃ疲れた

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