大胆な彼女は夢現？�� ページ9
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「ちょっと！ちょっと待ってくださいっ！！
寝室に連れ込もうとしないでーっ！！」
「…？、部屋の中ならいいと言わなかったか？」
「言ってない！！」
あまりにも彼女がじたばたとして抵抗するものだから、一旦降ろした。無理矢理抑え込むことも可能だが、それは俺の本意ではない。(理性がある内は)
彼女は暴れて疲れたのか、赤くなった顔で呼吸が乱れてしまっていたが、すぐに元通りになった。とりあえず座ってください、とクッションが付いた座椅子に座らせられる。
「今日は鍛錬に付き合って欲しいんです」
「鍛錬？何のだ」
「これです」
彼女は目の前の机の上にあった袋から何かを漁って取り出して俺に見せた。
缶の“それ”に思わず目が据わる。彼女の持つ“それ”は、あまりに彼女に相応しくないからだ。
「A、それは…」
「お酒です」
「…確認だが、今お前は幾つだ」
「18です」
「駄目だ」
「あーっ？！」
わかってはいたが、一応彼女の年齢は確認した。そしてその瞬間すぐに酒を取り上げた。
彼女は涙目になって悲鳴をあげたが、そんなこと気にしていられなかった。彼女を好きな俺ではなく、軍警としての俺が彼女の行動を制さねばならない。
「法律ではお前のような年齢の者が飲酒することを禁じている。何故こんなものを持っているんだ」
「こっ、この前の合コンで友達がお詫びだって言って買ってきてくれたんです！」
「其奴等も同罪か…！」
「違う違うっ、私が頼んだんです！あとまだ飲んでません！！」
涙を流しながら言い訳をされても靡かなかった。
心の隅では可愛いなと思うが、そんなことで俺は左右されない。国を護るものとしての義務を果たす信念は決して揺るがないものだ。
しかし、泣きながら体を震わせる彼女には少し傷つく。今の俺はそんなに怖いのだろうか。そんな僅かな迷いを拭い、俺は心を鬼にして尋問を続けた。
「鍛錬、と言っていたな。酒で鍛錬とはどういう了見だ」
「…この前、鐵腸さんがいない時に隊長の気まぐれで飲み会に行ったんです。
それで��子さんにお酒を飲まされちゃってから、次の日その晩の記憶がなくて…。一番怖いのが条野さんの様子がおかしかったことです。私、あの飲み会で何かされたのではないかと思って…」
「…あぁ、あの日のことか」
彼女の言うあの日の条野は俺にも覚えがある。
言及する度に、顔を真っ赤にして五月蝿いとしか言わなかった、如何にも何かあった様子だった。
大胆な彼女は夢現？��→←24、大胆な彼女は夢現？*末広鐵腸
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ラザニア太郎(プロフ) - 紙さん» ありがとうございます…！ぜひ仲良くしてください^ ^ (6月3日 15時) (
レス) id: 24908c6af5 (このIDを非表示/違反報告)
紙(プロフ) - Twitterありがとうございます！！絵も可愛いですー！！ (6月3日 12時) (レス) id: 60978e9706 (このIDを非表示/違反報告)
ラザニア太郎(プロフ) - 紙さん» はじめまして、コメントありがとうございます^ ^お褒めいただいて大変嬉しいです！Twitterの方も先程承認しました。何もかも低倍速ですが、どうぞよろしくお願いします…！ (6月3日 11時) (レス) id: 24908c6af5 (このIDを非表示/違反報告)
紙(プロフ) - ラザニア様の小説面白くて時間を忘れて読み進めてしまいました！応援してますー！Twitterの方あと、フォローさせて頂きました！ (6月3日 11時) (レス) @page1 id: 60978e9706 (このIDを非表示/違反報告)
ラザニア太郎(プロフ) - リアリスさん» 初めまして、コメントありがとうございます。本来攻めである側や、男側が何らかの拍子で弱っちゃうシチュがたまらんく性癖で…！いくつか書いてるのですが、そのようなご感想いただけてよかったです！ありがとうございます！ (2023年3月27日 17時) (レス) id: 24908c6af5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ラザニア太郎 | 作成日時：2022年12月14日 10時
