逃げた先はあなたたちがいた。

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深「てか、名前なんて言うの？」

『、、、(人1)です。』

深「(人1)ちゃんか、、。いい名前だね！」


・





・





・
、、いい名前か、。

初めて言われたな、、。



・









深「(人1)ちゃん、いくつか質問いい？」





『はい、大丈夫です、。』




深「なんで、こんな寒い日に公園にいたの？」




『ちょっと、親とケンカしちゃって、、たまたま、あの公園に、。』


あながちウソではない。ケンカと言えばケンカみたいなもんだから。







深「裸足で？上着も着ずに？」




『、、っ、い、急いでて、、』




深「しかも、顔は傷だらけだし。」



『と、途中でこ、ろんじゃっ、て、、。』




深「いや、転んだとしても服がそんなにボロボロになるわけないでしょw 家は？どこから来たの？」



『えーっと、、 小鳥町から、』



深「えっ！小鳥町ぉ！？なにしてんの！ここ、大鷲町だよっ！？」






大鷲町、、 。









わたし、隣の隣町まで来てたんだ。








『なんか、もう無我夢中で走ってて、、w』




深「笑い事じゃないよっ！？もぉー！！親御さんに連絡は？」



『あ、いや、、してなくて、、』



深「しなくちゃだめじゃん！！スマホは？」



『もってない、、。』


深「えー！？親御さん心配しちゃうって！！お店の電話貸すから掛けなよ！！番号は？？」









心配。


そんなのわたしの親がするわけない。
なんなら、いなくなって清々してるだろうし。





『わ、わからない、、。』




深「、、え？、」





『あ、いやっ、、スマホに入ってるから覚える必要ないっておもってて、、それで、、』



深「…。」






どーしよう、、。

うそだって思われるかな、、。





『す、すみませんっ！、、帰ります！！、、！』







ソファから勢いよく立ち上がり、深澤さんにくるりと背を向けお店から立ち去ろうとした。





その時









__ガシッ



無言で腕を掴まれ、先程と同じ視界に戻された。









深「まって」

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