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あなたside
『ハァ、、、ハァ、ハァ、、』



逃げなきゃ、逃げなきゃ、遠くに、もっともっと遠くに、、






どこまで来たかわからない。何時間走っているのだろうか。 一体ここはどこなのだろうか。次々すれ違う人には変な目で見られる。



そりゃあそうだ。







服もボロボロ、顔や足は裸足で傷だらけでこんな汚い格好で走っているのだから。




『(ちょっとここで休憩でもしようかな。)』



ふと目に入った少し小さめの公園に入りベンチへ座った。




『ここなら、もう、、大丈夫なはず、、。』




公園の時計はもうすぐてっぺんを越えようとしている。




『(さて、これからどーしようか。)』


スマホもなければ、財布もなければ、行く宛もない。 最悪な状況だ。




特にすることもなく、ただ座ってボーッとするだけだ。



なんで、生まれてきちゃったんだろう。
どうしてこんな辛い思いをしなくちゃならないの。
誰からにも必要とされてない愛されない。

『なっ、、ん、で、、。』


そんなことが頭の中でグルグル回っている。
だんだん視界がぼやけてくる。
こんなに傷だらけの顔や体、自分で痛めつけてしまった左腕。


もういっそう、死んでしまったほうが楽なのかも知れない。 死んでしまった方が。


『さっむ、、、』


そういえば今日は1番寒さが厳しいってテレビでやってたっけ、、。


こんなボロボロな格好寒いに決まってるわ。



そんなことを考えていると、空からは白いものが降ってきた。


『さいっあく、、。なんでこんなときに、、。』







雪だ。






ベンチの上で体育座りで必死に寒さに耐える。
辺りはだんだんと白い世界になって行く、せめて土管の中に入りたいが、足はもう悴んで感覚もなく歩けない。



『(さむい、さむい、、、)』



雪は大粒になり始め、降るスピードも早くなっていく。
もう足だけでなく体の自由が効かなくなってしまっていた。



バタッ




しばらくして横に倒れた。




『(あぁ、、もう死ぬんだなぁ、、死ぬときの気持ちってこんなにも冷静なんだなぁ、、やっと楽になれるんだ、あの人ともおさらばだ。おじいちゃん、おばあちゃんもう少しでそっちに行けるよ。これでずっと一緒だよ、、。今度こそ幸せになれますよーに。)』



そう心の中で呟き、すーっと瞼を閉じた。









※『()』は心の中です!

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れんらう _ ?????(プロフ) - 更新頑張ってください! (2020年5月18日 14時) (レス) id: eecd892c8d (このIDを非表示/違反報告)
めいめい(プロフ) - MANA09265さん» ご声援ありがとうございます!頑張ります! (2020年3月26日 15時) (レス) id: 1720fe5388 (このIDを非表示/違反報告)
めいめい(プロフ) - さらさん» ありがとうございます!おめめさんと阿部くんいいですよねぇ。リクエストはいつでも受け付けています! (2020年3月26日 15時) (レス) id: 1720fe5388 (このIDを非表示/違反報告)
MANA09265(プロフ) - 次の話がどうなるかとても楽しみです!これからも頑張ってください! (2020年3月24日 18時) (レス) id: f59e7d2e39 (このIDを非表示/違反報告)
さら - はじめまして!!お話めっちゃ最高です!!読みやすいし大好きです!!めめと阿部ちゃん大好きです!!まだリクエストしてますか??コロナ流行ってるので気を付けてくださいね!! (2020年3月16日 22時) (レス) id: 8178d9f7d8 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:めいめい | 作者ホームページ:http://urani.adgjm  
作成日時:2020年2月13日 23時

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