29話 ページ31
No side(微グiロ)
モビーが敵船に近づくにつれ強くなる異様なまでの鉄臭い血の匂いに、白ひげ海賊団のクルー達は顔を顰める。
暫くしてモビーは敵船に乗り込める程近付き、クルー達はAに何かあったのでは無いかと心配しながら急いで敵船に乗り込んだ。
正に地獄___目の前の光景を言い表すには、その言葉がピッタリだった。
本来なら色とりどりで美しい筈であった甲板の上で、辺りを見渡すと目に入るのは赤、赤、赤、赤...赤黒い色をしたまだ生暖かい血の海。
腹、頭、腕、脚...全ての死体に何処かしら穴が空いており、中には体の部位がちぎれている物もそこら中に転がっていた。
「な、なぁ、あれ....」
不意に1人のクルーが恐る恐る声を上げ、指を指す方向を見るとそこには最後の一人の男のとどめを刺してから此方へ歩いてくるAが居た。
丁度近くにいたイゾウとハルタは急いでAに駆け寄った。
『ゲホッゲホッ...あ"〜〜〜終わった....けど鉄臭い...
お宝の場所一応吐かせたけど俺もうここ臭すぎて無理なのとかなり疲れたから先戻るわ...最奥の部屋に全部保管してある...らしい...から...』
ハ「凄いA!こんな短時間でここまでの人数を全滅させるなんて!」
イ「かなり目が虚ろだが...大丈夫なのか?A。」
『怪我はしてないけど...人数多すぎて...時間掛かりそうだったから...久しぶりに...本気出し...て...』
イ「そりゃご苦労さんだったな...ッと大丈夫かA?!
ふらり、と力なく倒れたAをイゾウは即座に支え、ハルタはAの状態を見る。
ハ「これと言った怪我は見当たらないし...寝てるだけみたいだね。
....そういえばAって昨日不寝番だったしその前の日も寝てないみたいな事言ってたような...」
イ「2日寝てなくてここまで暴れたのか...凄いな。
俺が部屋まで送ってくからハルタはマルコにAの事伝えといてくれ。」
そう言ってイゾウはAを姫抱きし、起こさないよう静かにモビーへと戻って行った。
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いぶき(プロフ) - あの、めちゃ好きですっ、続き楽しみにしてます (2023年4月4日 6時) (レス) id: d33577c241 (このIDを非表示/違反報告)
kanata(プロフ) - 合格おめでとうございます!!いやぁ、、、、この船のみんな好きw (2023年3月20日 15時) (レス) @page32 id: c25e02bac7 (このIDを非表示/違反報告)
七海(プロフ) - 第一合格おめでとうございます!そして初めまして。いつも見ているのとは違う片思いで面白かったです!これからも頑張ってください!(psちなみに私も受験生で第一に合格しました!お互い新生活頑張りましょう!) (2023年3月20日 14時) (レス) @page32 id: e1e54e3aff (このIDを非表示/違反報告)
いちきちゃん - わかりました!私第五はタブレットでやっててさらに学生なので申請するのもまた明日以降になっちゃうんです、、すいません、、また時間空いたとき申請します!すいません、、 (2023年2月19日 21時) (レス) id: bbdd29e3b1 (このIDを非表示/違反報告)
ミナト(プロフ) - いちきちゃんさん» わー!!嬉しいです🥰第5の名前「十六番隊隊長」です...!近頃名前変えようと思ってますがイゾウさんです🤦 (2023年2月19日 16時) (レス) id: fa265904e4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ミナト | 作成日時:2022年10月16日 15時