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十三話 ページ15

広い草原



澄みきった青空



可愛らしい赤い屋根の家



そして純白のワンピース






不自由なことは何もなかった


たった一人で生きているということも大して寂しくはなかった。


家に帰れば裁縫や料理とか自分の好きな事が自由にできた。

それに飽きて息抜きに外に出れば青い草原が私を待っていた。





そう、何も嫌な事はなかった。




あの時までは。







広い草原も



澄みきった青空も



可愛らしい赤い屋根の家も



純白のワンピースも







全て私を『育成』させるためのものだと気づくまでは。







__________________

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___________

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__





「何故お前だけできないのだッッ!!何故なんだッッ!!」



白い空間に響く黒い怒鳴り声。
最初はこの怒鳴り声に耳を塞いでいたこともあった。
だが今では耳を塞ぐ意味さえも分からなくなっていた。



「お前の為に我々が一体どのくらいの資金を注ぎ込んだか知ってるかッッ!!」

「……。 」



目の前にいるこの男は何故こんなにも怒鳴り散らしているのか私には理解しかねた

不意に右頬に熱が感じられた。
そして鈍い音。

あぁ、




「殴られたのか……… 。」



どんなに怒鳴られようと貶されようと別に心が病むことはなかった。

ただ、



「ッッ………!!!!。 」




次は左頬に熱を感じた。



「お前は我々の信用を裏切ったのだ!!!この溝鼠がッッ!!」



ただ、



『痛み』はどうしても慣れなかった。


どんな酷い仕打ちを何回受けようとも慣れる事はなかった。



「…………。 」



私が無言で涙をポロポロと流していると目の前にいる男は言った。




「泣けば許されると思っているのか!?!?」




多分、私は男が次に言った言葉を忘れることはないだろう。








「この_________ ろくでなし。」

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設定タグ:文豪ストレイドッグス , 芥川龍之介 , 中原中也   
作品ジャンル:恋愛
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夏蜜柑(プロフ) - さけられるチーズさん» コメントの返信が遅くなってしまいすみません。応援ありがとうございます。これからも頑張って書き続けますのでよろしくお願いします(^^) (2016年5月2日 17時) (レス) id: 4b1740a2d9 (このIDを非表示/違反報告)
さけられるチーズ(プロフ) - これからどう芥川さんにいくか気になります!♪( ´▽`) 更新頑張ってください! (2015年7月3日 19時) (レス) id: 26b822a438 (このIDを非表示/違反報告)
夏蜜柑(プロフ) - 中矢さん» コメントありがとうございます。とても嬉しいです。期待に答えられるよに書いていきますのでこれからも是非よろしくお願いします。 (2015年5月5日 22時) (レス) id: 61e9595a71 (このIDを非表示/違反報告)
中矢(プロフ) - 楽しく読ませていただきました。私も原作読んでます。いいですよね!続き頑張ってくださいね! (2015年5月3日 19時) (レス) id: 7f7dd8e1cd (このIDを非表示/違反報告)
夏蜜柑(プロフ) - 禁煙Dutchさん» ありがとうございます。更新を頑張りますのでこれからもよろしくお願いします。 (2015年3月29日 21時) (レス) id: 9f8193b493 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:夏蜜柑 | 作成日時:2015年3月20日 20時

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