明日も空は青く綺麗で[きっくん]

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??視点


フジがまた仕事で遅れらしい。

?「なんで俺が迎えに来なきゃなんねぇんだよ!!!!めんどくせぇな」

夕日が沈み始めた頃。

病院に着いて、中に入ろうとすると。

?「あああああ"あ"!?!?
おいおいふざけんなよカラスさんよぉ!!!!いきなり出てくんじゃねぇよ!!!!ゲームでも俺をビビらせやがってよぉ!!!!」

『ふふ、大丈夫ですか?』

微かな笑い声と優しい声に振り返ると。
女の人が静かに笑っていた。

?「あ、はい!!!!大丈夫です!!!!」



『あ、えっと、キヨ…さんですよね』

キ「…は、はい、あ、はい」

やべぇこんな会話続くとは思わなかったぞおい。
しかもバレたし?
え、何。怖

『いつも兄がお世話になってます』

ペコリ、と頭を下げて言う女の人。

キ「…あ!!!!フジの…!?」

『はい。Aです』

ふわ、と笑うA…さんに顔が熱くなる。

キ「あ、えーと、フジって何処にいますかね?」

『タメで大丈夫ですよ?お兄ちゃんは多分部屋にいます。えーっと…こっちです』

キ「あ、うん!!!!ありがと!!!!」

俺より頭二つ分くらい小さい身長。
サラサラな髪の毛。
ふわふわとしてる性格。

俺的にはあんま好みじゃないはずなんだけど。

顔が熱いし。
胸が締めつけられて痛いし。

これは多分、一目惚れってやつ?

『あ、キヨさん、着きました、ここですよ!!!』

キ「あ、うん!!!!ありがと…、俺もタメで良いよ?」

『分かった…!!!!えと、じゃあね!!!!』

さっきのふわりとした笑顔でそう言われる。

キ「あ、…もう暗いし俺送るよ!!!!」

『え、良いよ…!!大丈夫!!!!』

キ「いや、送らせて!!!!あ、の〜…心配、だからさ!!!!」

俺が言うと、Aは少し黙り込んでから。

『…じゃあ、お願いね』

キ「おう!!!!ちょっと待ってろ!!!!」


すぐにフジの部屋に入る。

[あ、キヨ。ちょっと待ってて…]

キ「フジ、今日少し俺用事あるから一人で帰れ!!!!おっけ!?」

[は、なんで]

キ「あと!!!!」

フジの近くに行き、静かに聞く。

キ「お前の妹。Aさ、彼氏いる?」

フジは、きょとん、としてから
[いるよ。MSSPのきっくんね。
今ここに入院中なんだけど]
と言った。

キ「……へぇ、ありがと。じゃあな!!!!」

[あ、おいキヨォ!!!!]



キ「はい、終わった!!行こうぜ!!!!」

『うん!!』



彼氏がいるなら


奪えば良い、って事。

だろ?





俺は静かに低い声で笑った。

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