20 ページ22
カタカタと車椅子の音が響く。
数分響かせて着いた、きっくんの病室。
すぅすぅと眠っているきっくんを起こして、ベッドに行け、なんて言えないし。
でもベッドに移動させたい。
お兄ちゃんは忙しくて無理だろうし。
きっくんを安全にベッドに運ぶのは私1人じゃ難しいけど。
頑張ればいけるのでは…??
ベッドの近くまで車椅子で移動し、そこからきっくんに肩を貸す。
やっぱり男の人だな、と思う程のしっかりとした腕。
角張った手。
出来るだけ安全にベッドに下ろす。
足に何か当たったわけでもなく、変わらずすぅすぅと寝息をたてるきっくんを見て安心する。
『…今日はお疲れ様。明日も来るから、明日も頑張れ、きっくん』
そう小さく呟き、きっくんの額に口をつける。
優しく、起きないように撫でてから、布団を被せる。
これで少しでもきっくんの足が良くなれば。
また、幸せな時間を取り戻せるから。
『一緒に頑張ろうね、きっくん』
私はそれだけ告げると、病室を静かに出た。
41人がお気に入り
「実況者」関連の作品
この作品を含むプレイリスト ( リスト作成 )
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ふらっち(プロフ) - うずらさん» 両思いやんクソうれぴよ。ピブー( ˇωˇ ) (2017年7月10日 19時) (レス) id: 73f6e2f7d4 (このIDを非表示/違反報告)
うずら(プロフ) - ふらっちさん» 両思いだ(´・ω・`)やった(´・ω・`)(謎のテンション) (2017年7月10日 18時) (レス) id: 6e3abf552a (このIDを非表示/違反報告)
ふらっち(プロフ) - うずらさん» ありがとうございます…( ˇωˇ )お友達なりましょ…??( ˇωˇ )好きです…( ˇωˇ ) (2017年7月10日 15時) (レス) id: 73f6e2f7d4 (このIDを非表示/違反報告)
うずら(プロフ) - めっさ面白い……(´・ω・`)作者さんとお友達になりたい(´・ω・`)すき(´・ω・`) (2017年7月10日 9時) (レス) id: 6e3abf552a (このIDを非表示/違反報告)
ふらっち(プロフ) - なーやさん» 読んで下さったんですか!?ありがとうございます…!!更新頑張りますね!! (2017年3月27日 16時) (レス) id: 73f6e2f7d4 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ふらっち | 作成日時:2017年3月22日 18時