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ふと、宮田が隣からいなくなって気付いた。
今まで子どものようにはしゃいでいたのも、全て宮田が隣にいたからだ。夢の国の魔法のおかげじゃない。宮田という魔法がなけりゃ、オレはダメなんだ。どんなに華やかな場所にいたって、宮田と一緒じゃなきゃ楽しめない。
徐々に列が進み始めた。列に並びながら、周りの人達は楽しそうにお喋りをしている。なかなか戻ってこない宮田に苛々し始めた。
早く戻ってこいよ、宮田…。
「たーまっ！」
後ろからぎゅっと抱き付かれる。振り向くとそこには温かい笑顔があって、ほっと胸を撫で下ろした。
「おせーな、何やってたんだよ」
素直になれなくて、思わず冷たい態度を取ってしまう。本当は宮田が側にいてくれて、嬉しくて仕方がないのに。
「ごめんごめん。はい、これ」
そう言って、宮田はホットドリンクを渡してくれた。温かい飲み物買ってきてくれるなら、言ってくれれば良かったのに。わざわざ黙って買ってくるとか、かっこつけたかったのかな？？
「ありがと…」
嬉しさで溢れる心とは裏腹に、ぶっきらぼうに感謝の言葉を述べる。ペットボトルの蓋を開けて、ミルクティーを口の中に流し込んだ。ぽかぽかと体の芯から温まっていった。
「どう？おいしい？たまちゃーん」
宮田が甘い声で聞いてきた。
「うん。あったまる…」
「そっかぁ。良かった」
そう言ってほほ笑む彼の笑顔は、まるで天使だった。その笑顔で人を癒すのもいいけれど、たまには自分も労われよ？？
「…ックシュン！」
宮田がひとつクシャミをした。
「寒いのに無理するからだよ、まったく…」
オレは自分のマフラーを宮田の首にも巻いてあげた。ふたりでひとつのマフラーを使うなんて恥ずかしいけれど、今はそんな事気にしていられなかった。
「ふふ、タマと同じマフラーの中にいられるなんて幸せ！」
宮田は浮かれて、呆れるほどニヤケた顔をしている。
「んな事言ってると追い出すぞ？？」
「…すみませんでした」
そう言ってしゅんと肩をすくめる宮田が可愛らしかった。追い出す気なんて毛頭ないけれどね。オレだって、宮田以上に幸せだ。
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続く
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キスマイ(プロフ) - 夢にまで見た宮玉夢の国を素敵に表現してくださってありがとうございます！！！チュロス交代で食べるのとか、マフラーを一緒に使うとか萌え萌えキュン！！！更新楽しみにしております！大好きです！！ (2014年12月31日 0時) (
レス) id: 32dc0d3973 (このIDを非表示/違反報告)
Koto★渉は俺の彼女(プロフ) - 宮玉キターー！！(°∀°) 面白いです！！ 更新Fightです☆ (2014年12月23日 14時) (レス) id: e5725e02bf (このIDを非表示/違反報告)
彩生 - 玉ちゃんのツンツンツンデレに〜萌えぇぇ☆ (2014年12月22日 14時) (レス) id: 14231ae108 (このIDを非表示/違反報告)
ゆう☆(プロフ) - 夢の国Σ(ﾟ艸ﾟ〃) なんて素敵な世界なんでしょう♪♪ 後ろから尾行してみたい〜 (2014年12月22日 12時) (レス) id: 2e911b5fb6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まろ | 作成日時：2014年12月22日 10時
