検索窓
今日:1 hit、昨日:0 hit、合計:11,157 hit

4 ページ4

_


「宮田さん、どうしよう…」


 宮田さんはしばらく考え込んだ。その間も、外から玉森さんの声が聞こえてくる。このまま倉庫にいたら、見つかるのも時間の問題だった。二人でいるのを見られるのはまずい…。


 しばらく俯いていた宮田さんは、私に真剣なまなざしを向けてきた。


「とりあえず、タマの所に行ってきて。一人称は『オレ』で、敬語は禁止。なるべく『宮田俊哉』を演じきること。もし困ったことがあれば、オレにメールちょうだい。アドバイスするから」


「わかりました…」


 正直、この先どうなるのか怖くて仕方がなかった。不安を抱えながら倉庫の扉を開けて、外に出る。廊下に出てみたものの、玉森さんの姿は見当たらなかった。どこに行ったのだろう?しばらく辺りを見回していると、曲がり角から玉森さんが出てきた。驚いて肩がビクッと飛び上がる。


「おい、みやたぁ!どこに行ってたんだよー」


「ちょっとトイレに行ってて…」


 とっさに無難な嘘が口から出る。もし倉庫から出てきたことがバレたら、不審がられるよね。


「なんだよ、めっちゃ探したわー」


 玉森さんは顔を真っ赤にして、息を切らしている。


「今日、オレの家来るだろ?一緒に帰ろう」


 そう言って、彼は腕を私の肩に回してきた。ドクンと胸が高鳴る。鼻息がかかるほど、顔が近くなる。ドキドキし過ぎて倒れそうだったけれど、何とか全身に力を入れて我慢した。


 これから玉森さんの家に行くなんて!!いきなりハードルが高すぎる…。生きて帰ってこられる自信がないよ…。



_

5→←3



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.7/10 (47 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
80人がお気に入り
設定タグ:Kis-My-Ft2 , 玉森裕太 , 宮田俊哉   
作品ジャンル:タレント
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

ちゃぴまろ☆(プロフ) - たまちゃんさん» みやっちになって、たまちゃんにこんな事されたいなぁ~って願望を爆発させてます(笑)デレたまちゃん萌えますね(*^^*)でもデレたまちゃんを至近距離で見たら心臓もたないですよねw (2014年4月16日 20時) (レス) id: 399a94e98e (このIDを非表示/違反報告)
たまちゃん(プロフ) - でた〜デレてる玉ちゃんカワユスね〜。みやっちうらやましいぞ〜。でも中身のヒロインチャン大変だ〜 (2014年4月16日 12時) (レス) id: 6b828e5d7b (このIDを非表示/違反報告)
ちゃぴまろ☆(プロフ) - たまちゃんさん» コメありがとうございます♪ドキドキするようなお話になるように頑張ります(^^) (2014年4月8日 21時) (レス) id: 399a94e98e (このIDを非表示/違反報告)
たまちゃん(プロフ) - なんかどうなるのかたのしみですね〜。 (2014年4月8日 4時) (レス) id: 6b828e5d7b (このIDを非表示/違反報告)
ちゃぴまろ☆(プロフ) - 玉さんさん» 早速のコメントありがとうございます!私も宮田と入れ替わってみたいなぁと常々思っているので(笑)こんな話を思いついちゃいました♪頑張って胸キュンできるようなお話にしたいと思います☆ (2014年4月7日 21時) (レス) id: 399a94e98e (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:まろ | 作成日時:2014年4月6日 21時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。