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「宮田さん、どうしよう…」
宮田さんはしばらく考え込んだ。その間も、外から玉森さんの声が聞こえてくる。このまま倉庫にいたら、見つかるのも時間の問題だった。二人でいるのを見られるのはまずい…。
しばらく俯いていた宮田さんは、私に真剣なまなざしを向けてきた。
「とりあえず、タマの所に行ってきて。一人称は『オレ』で、敬語は禁止。なるべく『宮田俊哉』を演じきること。もし困ったことがあれば、オレにメールちょうだい。アドバイスするから」
「わかりました…」
正直、この先どうなるのか怖くて仕方がなかった。不安を抱えながら倉庫の扉を開けて、外に出る。廊下に出てみたものの、玉森さんの姿は見当たらなかった。どこに行ったのだろう?しばらく辺りを見回していると、曲がり角から玉森さんが出てきた。驚いて肩がビクッと飛び上がる。
「おい、みやたぁ!どこに行ってたんだよー」
「ちょっとトイレに行ってて…」
とっさに無難な嘘が口から出る。もし倉庫から出てきたことがバレたら、不審がられるよね。
「なんだよ、めっちゃ探したわー」
玉森さんは顔を真っ赤にして、息を切らしている。
「今日、オレの家来るだろ?一緒に帰ろう」
そう言って、彼は腕を私の肩に回してきた。ドクンと胸が高鳴る。鼻息がかかるほど、顔が近くなる。ドキドキし過ぎて倒れそうだったけれど、何とか全身に力を入れて我慢した。
これから玉森さんの家に行くなんて!!いきなりハードルが高すぎる…。生きて帰ってこられる自信がないよ…。
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ちゃぴまろ☆(プロフ) - たまちゃんさん» みやっちになって、たまちゃんにこんな事されたいなぁ~って願望を爆発させてます(笑)デレたまちゃん萌えますね(*^^*)でもデレたまちゃんを至近距離で見たら心臓もたないですよねw (2014年4月16日 20時) (レス) id: 399a94e98e (このIDを非表示/違反報告)
たまちゃん(プロフ) - でた〜デレてる玉ちゃんカワユスね〜。みやっちうらやましいぞ〜。でも中身のヒロインチャン大変だ〜 (2014年4月16日 12時) (レス) id: 6b828e5d7b (このIDを非表示/違反報告)
ちゃぴまろ☆(プロフ) - たまちゃんさん» コメありがとうございます♪ドキドキするようなお話になるように頑張ります(^^) (2014年4月8日 21時) (レス) id: 399a94e98e (このIDを非表示/違反報告)
たまちゃん(プロフ) - なんかどうなるのかたのしみですね〜。 (2014年4月8日 4時) (レス) id: 6b828e5d7b (このIDを非表示/違反報告)
ちゃぴまろ☆(プロフ) - 玉さんさん» 早速のコメントありがとうございます!私も宮田と入れ替わってみたいなぁと常々思っているので(笑)こんな話を思いついちゃいました♪頑張って胸キュンできるようなお話にしたいと思います☆ (2014年4月7日 21時) (レス) id: 399a94e98e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:まろ | 作成日時:2014年4月6日 21時