女子会3 ページ48
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そのイニシャルって、完全に狙ってるんじゃないかあの野郎。(失礼)
「ねえAっち、これってもしかして…って、あら?あらあらぁ?」
ムニーンと頬を伸ばされる。
『んえ』
「なぁに顔赤らめてるのよ〜もしかしてこれ…男からの貰い物かしら?」
『……(ぶんぶんぶん)』
頬を伸ばされながらも首を横に振る。
断じてそうと言いたくない、上手く誤魔化されて。
「Aっち〜?私の目は誤魔化せないわよ、正直に白状しなさい!」
ぐ、くっそう…やっぱ主婦っょぃ…。
「何ですって?!スカーフェイスからバレンタインのお返しィ!?」
『……うい』
K・Kさんの顔が怖い、チェインさんに至っては顔が見れない。
あの、ほんと勘弁して…。
「絶対ワケありでAっちに渡したのよアイツ!はぁ〜もう信っじらんないわ!!」
これは俺のために怒ってるのか、それともあの人になのか。
聞かずまいとすん…と目を閉じていると。
ぐわしっと両肩を掴まれた。
『ひっ…』
「アンタはどうなのAっち!!」
『な、何がでしょう…』
「コラとぼけない!悔しいけどちゃんと理由吐きなさい!!」
な、何をだよお〜…。
チェインさん助け…
「…どうなのよ、貴女」
ダメだ敵だった。
『ふ、普通っすよほんとに』
目線が苦しくて
『ほんとにただの上司としか見てないし…』
そして何だか息をするのも苦しくなってきた。
『贈り物には…ちょっと、は?ってしたんですけど』
いっそ息止めた方が楽かなこれ。
そしたら盛大なため息が2人の口から漏れた。
え、何。俺何なにかまずい事言った?
「ほんっと鈍感ねAっち!!」
「…(バシッ)」
『え、痛いチェインさん。肩叩かないで』
何が鈍感?俺何か気付いてないことある?
「…のよ」
『え?』
「呆れた…貴女鈍感過ぎんのよA!好きでもない人にあの人がネックレス渡す訳ないでしょ!?それも指輪の!これで分からないなんて…はあ」
『え、ええ…?』
チェインさんに叱られてしまった。
それで、え、何…好きな人?
だってチェインさん、スティーブンさんの事好きなんでしょ?
俺みたいな余所者が片思いの邪魔しちゃったらさ…めっちゃ悪いじゃん。
『でも、さ…チェインさんスティーブンさんの事好きなんでしょ?だったら俺は…』
なんて言ってると、また両肩を掴まれる。
チェインさんは涙目。
これもはや女子会でなくなってる…ぞ。
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とーる(プロフ) - ああ俺っ娘大好きですうう、、ありがとうございますうう、、 (3月3日 21時) (レス) @page13 id: 2c1a894765 (このIDを非表示/違反報告)
蓮(プロフ) - 男…?女…?どっち…? でも6ページで養女って書いてあるから女…? (2020年11月7日 17時) (レス) id: 4f6aa0ae22 (このIDを非表示/違反報告)
ゆず招き猫(プロフ) - リャオトンさん» 読んで頂きありがとうございます(´˘`*)主人公好きですか〜めちゃくちゃ励みになる言葉を頂きました、感謝感激雨霰!引き続き投稿頑張らせてもらいます〜! (2020年4月27日 19時) (レス) id: 58755f093a (このIDを非表示/違反報告)
リャオトン(プロフ) - めっちゃ好きです!主人公が好きですね〜^ ^投稿頑張ってください! (2020年4月27日 1時) (レス) id: 4ccf657d3b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ゆず招き猫 | 作成日時:2019年8月20日 22時