名前を授けて6 ページ37
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『レオナルド、俺一応日本人だから日本食何てお手の物だぞ』
「え、ウッソォ!?」
『ホント』
言ってないっけ、言ってないか。
詳しい素性も明かさず悪かったな。
「…日本人に見えない」
『悪かったな』
三度も謝らんぞ、俺は。
えー黒髪にレオナルドとあんま身長変わらないし俺って日本人ぽくないの。
日本人って身長低いの特徴なんじゃないの。
『見た目で大体察しつくもんじゃない?黒髪黒目って日本人ぽいだろ、明らかに』
宛ら自分を指差してそう訴える。
それで十分な説得力はあったつもりだったのだが。
何故かレオナルドは首を傾げた。
「え、Aさんの目の色深い緑色してますよ?森みたいな。綺麗ですよね」
『…は?』
は?いやいや待て待てレオナルド。
俺は元から黒目だぞい。
そして宛ら褒めるんじゃない。
お前目でもおかしくなったんちゃうの。
『俺は元々黒目ぞ?』
「いや緑でしょ、誰がどう見たって緑っすよ」
って言ってもエメラルドグリーンっぽいって言った方が良いすかね?
おいおい待て待て勝手に話を進めんな?
『…』
「え、待ってくださいAさん。いきなり無言で包丁持ち上げないで」
そういえばこっちに来てから鏡を真面に見てない気もする。
反射を利用するため包丁を手に取る。
ぼんやりとだが十分見える。
緑。エメラルドグリーン。
…嘘じゃない、ちゃんと緑だ。
『嘘やん…』
レオナルドの言った事は間違いなかった。
いつから緑に?カラコン入れた覚えはないぞ。
『…ごめん、作ろっか。皆待たせてるし』
「あ、はい」
ちょっと後でじっくり見てみるか…。
『お待たせしましたー』
ようやく昼食も完成して、皆がいる所に持ってった。
もちろんレオナルドにも運ぶの手伝って貰って。
作ったのは、肉じゃがに生姜焼き、あとお米も買ったから白米も。
すげー日本感。
『量少なかったらごめんなさい、できるだけ多く作ったんで…良かったら皆でどうぞ』
一応人数分の皿も渡して、箸もあったから持ってきた。
ライブラって揃えがいい。
「Aさん…僕も食べていいっすか」
『遠慮するなレオナルド。たんと食え』
「うす!」
そして食べ始める皆。
全員箸持つのに苦戦してて楽しかった。
ギルベルトさんは習得早いしクラウスさんはぼちぼち。
スティーブンさんとK・Kさん、ザップさんは苦戦してたから教えてあげた。
うん、楽しい。
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とーる(プロフ) - ああ俺っ娘大好きですうう、、ありがとうございますうう、、 (3月3日 21時) (レス) @page13 id: 2c1a894765 (このIDを非表示/違反報告)
蓮(プロフ) - 男…?女…?どっち…? でも6ページで養女って書いてあるから女…? (2020年11月7日 17時) (レス) id: 4f6aa0ae22 (このIDを非表示/違反報告)
ゆず招き猫(プロフ) - リャオトンさん» 読んで頂きありがとうございます(´˘`*)主人公好きですか〜めちゃくちゃ励みになる言葉を頂きました、感謝感激雨霰!引き続き投稿頑張らせてもらいます〜! (2020年4月27日 19時) (レス) id: 58755f093a (このIDを非表示/違反報告)
リャオトン(プロフ) - めっちゃ好きです!主人公が好きですね〜^ ^投稿頑張ってください! (2020年4月27日 1時) (レス) id: 4ccf657d3b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ゆず招き猫 | 作成日時:2019年8月20日 22時