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閑話 ーValentineー 4 ページ30

「じゃあいただきます」


『どーぞどーぞ粗品ですが』


早速口にするスティーブンさんを横目に自分はココアをまた啜る。


案の定甘…ってスティーブンさんが呟いた。


そうだろうね、チョコだもの。


『…ご感想の方は』


「甘い…けど、美味しいよ。上手く作れたねA」


『そりゃどーも』


ほぼアドバイスに従っただけのものですけどね。


スティーブンさんほんの二口で平らげてしまった。


男の人って一口大きいんだな。男に生まれたかった。


「さて、夜も遅いし君はもう寝るといい。昨日徹夜に近かったんだし疲れただろ」


『ご察しの通りで』




寝る準備も整えてタオルケットにくるまろうとするとスティーブンさんから呼ばれた。


「今日はありがとう、ケーキ美味しかったよ」


『…そりゃ、はいどーも』


「…」


『……』


え、何。


にっこり笑顔で何かを待ってる様だけどなんだ、俺は分からんぞ。


「…えっと、お返しはまた一月後に渡すよ。君に食べれる物でも贈ろう」


『断じてお酒入りのお菓子は渡してくれませんように』


「わかってるよ」


眉を下げつつそう言って、大きな手で俺の頭を撫でる。


わしゃわしゃと少し乱暴に。





……長ない?


3分経ったよ?俺カップラーメンじゃないぞ?


『スティーブンさん流石にそろそろ髪が絡まりそう』


「ん?ああ、ごめんつい」


ついって。


人の頭撫でるの好きだね。


それからようやく頭から手が離れる。


欠伸をしようとしたら、不意に首に手をやるもんだから。


『ひょえ』


欠伸引っ込んだし代わりに変な声がでた。


「あはは」


『笑うな』


びっくりした。マジびっくりした。


もうなんなんだこの人。


いい加減うんざりしてるとスティーブンさんが腰を折って、額に口を付けた。


「じゃあおやすみA、今日はお疲れ様」


それだけ言い残して、スティーブンさんは自室へ消えていった。




『…は?』


これで寝ろと?


あの人いくら何でも突拍子過ぎるだろ。


何あれ何今の、え、もしかしてあれ?


……キス?


『マジかよおい…』


こりゃあ寝られんぞ、こりゃあ…やばいぞ。(語彙力)




そして一睡も出来ずに朝を迎えた俺だった。






**




めっちゃ遅刻したあーーーー。



これもうスティーブンさん落ち決定か…???

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とーる(プロフ) - ああ俺っ娘大好きですうう、、ありがとうございますうう、、 (3月3日 21時) (レス) @page13 id: 2c1a894765 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 男…?女…?どっち…? でも6ページで養女って書いてあるから女…? (2020年11月7日 17時) (レス) id: 4f6aa0ae22 (このIDを非表示/違反報告)
ゆず招き猫(プロフ) - リャオトンさん» 読んで頂きありがとうございます(´˘`*)主人公好きですか〜めちゃくちゃ励みになる言葉を頂きました、感謝感激雨霰!引き続き投稿頑張らせてもらいます〜! (2020年4月27日 19時) (レス) id: 58755f093a (このIDを非表示/違反報告)
リャオトン(プロフ) - めっちゃ好きです!主人公が好きですね〜^ ^投稿頑張ってください! (2020年4月27日 1時) (レス) id: 4ccf657d3b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ゆず招き猫 | 作成日時:2019年8月20日 22時

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