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閑話 ーValentineー 2 ページ28

『やー全員分渡せて良かったなあ』


「A」


『今日はいつもより長く寝れそー』


「ねえA」




やーべえ。


圧やべえ。


あれこんなに圧感じるのいつぶりだろ。


スティーブンさんの仕事終わってからでいいかなあ、とか思ってたら急に仕事入っちゃって帰んの遅くなって渡すタイミング無くて今に至る。


クラウスさんが俺から貰ったとか言ったっぽくて、帰る時になってみれば名前を呼ばれまくる始末。


とても圧が怖い(やばい)。(語彙力)


さてどうやってどういうタイミングで渡そう。


やっぱ家に帰ってからの方がイイヨネ。


でも問題がなあ。


エレベーターなんだよなあ。


『あーねーむーいー』


吐き出す言葉すらもう棒読み。


背中を嫌な冷や汗が伝う。



「A」


『ひえ』



さっきより一弾低い声で呼ばれた。


顔ずっと背けてるから振り返った方がいいかな、とか考えてると顔の横からぬっと手が伸びて


『うげ』


無理矢理上を向かされた。


首痛い。


『…わあ目の前にイケメンが』


「話を逸らさない。…僕の言いたい事は分かるよね?」


脅しかよ。


いや疲れてんのかな、目の下に隈が見て取れる。


『「僕の分はないのかい?」…って顔に書いてありますね』


「書いてるつもりはないんだけどね」


『ウソです。オーラ、雰囲気、表情、圧で分かってます。さーせん』


「…別に謝ってとも言ってないけど」


『え、怒ってません?』


「怒ってない……と言ったら嘘になる」


じゃあ怒ってたじゃん。


はっきりそう言いなさいよ。


欲しいんだね、欲しかったんだね。


素直じゃないね番頭さん。


掴まれてたスティーブンさんの手をやんわり退かし、チョコを入れていた紙袋を漁る。


といっても入れていたのはあと1個だったんだけれども。


『どーぞスティーブンさん』


改めて向き直ってチョコが入ってる袋を渡す。


もうすぐ階に着くんだけどね。


『ええと決して虐めようと考えてたんじゃないんで。単に渡すタイミングが無かっただけでスティーブンさんだけ渡さないとか思って無かったんで』


「あ、うん…いい、いいよA。十分分かったから」


よし、何とか怒られずに済んだ。


まあ実の所ずっと待ち望んでいたのはスティーブンさんかもしれない。


だってスティーブンさんちで作ったんだし色々アドバイスも貰ったし、何より時間割いてくれて2人で作った様なもんだから。

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とーる(プロフ) - ああ俺っ娘大好きですうう、、ありがとうございますうう、、 (3月3日 21時) (レス) @page13 id: 2c1a894765 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 男…?女…?どっち…? でも6ページで養女って書いてあるから女…? (2020年11月7日 17時) (レス) id: 4f6aa0ae22 (このIDを非表示/違反報告)
ゆず招き猫(プロフ) - リャオトンさん» 読んで頂きありがとうございます(´˘`*)主人公好きですか〜めちゃくちゃ励みになる言葉を頂きました、感謝感激雨霰!引き続き投稿頑張らせてもらいます〜! (2020年4月27日 19時) (レス) id: 58755f093a (このIDを非表示/違反報告)
リャオトン(プロフ) - めっちゃ好きです!主人公が好きですね〜^ ^投稿頑張ってください! (2020年4月27日 1時) (レス) id: 4ccf657d3b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ゆず招き猫 | 作成日時:2019年8月20日 22時

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