仮住所6 ページ26
夢
睡眠中あたかも現実の経験であるかのように感じる、一連の観念や心像のこと。
睡眠中にもつ幻覚のこと。
将来実現させたいと思っていること。
願望。願い。
大まかに言うとそんな感じだろう。
あとは宗教的なとか心理学的なとかあるけど今はそんなの知らん。
俺はその夢というものを一切見ない。
だから本当に寝たとか寝てないかとか正直分からん。
そのせいで睡眠不足だし寝れない時何か夜が凄く長く感じるし。
…活動できる点はそれはそれでよしなんだけど。
『言いませんでしたっけその事?…ああいや言ってないか』
「自己解決しないでくれるかな」
『すいやせん』
「…で、その、何だっけ。夢を見ないだったか」
『大当たり。…別にそんな大した事じゃ無いんじゃないんすか』
「…まあ、似たような人物には会った事があるんだけどね」
会った事あるんかい、じゃあ問題無いんじゃね。
「その人立ったまま目を開けた状態で寝てたけど」
…うわすげぇ高レベルな難技。すげぇ。
『何それ会得したい』
「しなくていいよ、君がやったら逆に怖い」
『何だそれなんか腹立つ』
「口悪いよ。…というか悪くなってない?」
『…それだけ心許してると思って貰えれば』
事実、俺はこの人大丈夫だと思ったら結構素なのだ。
素が出ていて悪い事は1つも無い、はず。
『だからまあ、ソファでいいんです。しかも自分より相当疲れてる人がソファって、何だかマジで申し訳ないじゃないですか』
「君…意外な所で生真面目だよな、クラウスみたいだ」
『え、クラウスさんもこんな事言うんです?』
「似た様な事を、ね」
やっぱクラウスさん仲間思いなんだね、かっこいいなあ。
それからご飯も食べ終わって、スティーブンさんからやっぱりソファでもいいって許可下りた。
ガッツポーズしたのは間違いなく、そしてデコピンされたのも間違いなかった。不可避。
「本当に当面の間ソファでいいの?」
『全っ然大丈夫です。ほぼレム睡眠だしもしかしたらスティーブンさんより早めに起きてる事間違いないんで』
「そういうのには自信あるんだな…」
ひとまずタオルケットも借りてクッションを枕代わりにした。
「明日は早めに出るから、それなりに早く起きてくれ。僕はもう少し起きてるから何か必要なら言う様に」
『ラジャ』
「…じゃあおやすみ」
『おやすみなさいスティーブンさん』
その後一瞬で眠りに落ちる俺。
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とーる(プロフ) - ああ俺っ娘大好きですうう、、ありがとうございますうう、、 (3月3日 21時) (レス) @page13 id: 2c1a894765 (このIDを非表示/違反報告)
蓮(プロフ) - 男…?女…?どっち…? でも6ページで養女って書いてあるから女…? (2020年11月7日 17時) (レス) id: 4f6aa0ae22 (このIDを非表示/違反報告)
ゆず招き猫(プロフ) - リャオトンさん» 読んで頂きありがとうございます(´˘`*)主人公好きですか〜めちゃくちゃ励みになる言葉を頂きました、感謝感激雨霰!引き続き投稿頑張らせてもらいます〜! (2020年4月27日 19時) (レス) id: 58755f093a (このIDを非表示/違反報告)
リャオトン(プロフ) - めっちゃ好きです!主人公が好きですね〜^ ^投稿頑張ってください! (2020年4月27日 1時) (レス) id: 4ccf657d3b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ゆず招き猫 | 作成日時:2019年8月20日 22時