ライブラ ページ16
退院して2日、今日はこれからライブラへ行く所。
迎えが来てくれるらしく、花屋からほど近い公園に俺はいる。
迎えはてっきりレオナルドが来るかと思っていたけど、どうやら無理だった様だ。
しかも、昨日電話ではこんな事を言われた。
「明日迎え来る人には十分注意してくださいよ、Aさん。何かしてきたらあのイバラで叩 いていいんで、遠慮なく」
何でそうしなきゃならないのかは問わなかったが、一応了解はしておいた。
『…そんなにやばい人何だろうか』
レオナルドがムキになったのは少し不思議だったが、そんなに言うなら俺もそうしよう。
改めてそう決意していると、プップーとクラクションが聞こえてきた。
音の方へ目を向けると一台のバイクがこちらに向かって来て、俺の前で止まった。
乗っていたのは白髪焦げ茶の肌色をした男。
「てめーが旦那の言ってた新しいやつだな?えっと名前…A・ボールドウィン」
『レオナルドの言ってた迎えって貴方すか?』
「おークソ新人を迎えにこのザップ・レンフロ様がわざわざ赴いてやったんだ、感謝しろや」
『迎えぐらいで感謝しません、寧ろレオナルドだった方がよっぽどマシ』
「…ケッ、生 意気言いやがる。そらこれ被れ、行くぞ」
白髪のザップさんは俺にヘルメットを投げ渡して後ろに座る様促す。
俺はヘルメットを被って促されるままザップさんの後ろに座った。
『…あ、掴まってもいいすか。なんかバイク怖い』
「ああん?好きにしろ」
『んじゃ好きにします』
俺は横座りをしてザップさんの腰に手を回すようにして掴まる。
「…おい、前向いて座らねーのか」
『え、それじゃがっちり掴む事になるからやだ』
「んだよやだって、ガキかてめー」
『いいから連れてって下さいよ。レオナルドが待ってる』
「カーッ陰 毛頭のクセに生 意気でやんの!!」
いっちょ前に懐かれやがって!!!
なんて文句を言いながらザップさんはバイクを出した。
…なんか色がソニックに似てんな、この人。
バイクはある路地裏で止まった。
ヘルメットを取って、先にズカズカと進んでいくザップさんに走って着いていく。
ひっそりと路地裏の奥に佇む扉を開くと、その先は豪華なエレベーターの様な感じだった。
そして、四方にある扉の一つを開く。
その扉の先には、見慣れない植物と何人かの人影が伺えた。
「君が新しい同志か。歓迎しよう、ようこそ
ライブラへ」
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とーる(プロフ) - ああ俺っ娘大好きですうう、、ありがとうございますうう、、 (3月3日 21時) (レス) @page13 id: 2c1a894765 (このIDを非表示/違反報告)
蓮(プロフ) - 男…?女…?どっち…? でも6ページで養女って書いてあるから女…? (2020年11月7日 17時) (レス) id: 4f6aa0ae22 (このIDを非表示/違反報告)
ゆず招き猫(プロフ) - リャオトンさん» 読んで頂きありがとうございます(´˘`*)主人公好きですか〜めちゃくちゃ励みになる言葉を頂きました、感謝感激雨霰!引き続き投稿頑張らせてもらいます〜! (2020年4月27日 19時) (レス) id: 58755f093a (このIDを非表示/違反報告)
リャオトン(プロフ) - めっちゃ好きです!主人公が好きですね〜^ ^投稿頑張ってください! (2020年4月27日 1時) (レス) id: 4ccf657d3b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ゆず招き猫 | 作成日時:2019年8月20日 22時