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失ったモノ、得た力2 ページ12

「ウキュキュキュ!」


『あ、こら』


弄りまくっているとぴゅんっと俺の手からすり抜けてレオナルドの首筋に滑り込む。


「ほうあっ!?」


その途端、レオナルドは跳ね起きた。


衝動起きだろうな。


『おはよう、レオナルド』


「あ…Aさん、おはよう…いやございません!!アンタ起きてて大丈夫なんすか?!」


『お前元気だなあ』


「病人に言われても説得力ねーですよ!」


『分かった分かった、ここ病室。静かに』


「…うす」


レオナルドも流石に大きな声を出しすぎたかと思ったのか、そのまま大人しくなった。


『…いやな、寝てるよりも起きてた方が楽だからさ。ああ、あとここって電話ある?おばさんに連絡しなきゃなんなくて』


「ご家族への連絡なら、私が直に済ませて置いた」


『え?…あ』


レオナルドとは違った声で、別の男の声がした。


その声のした方に目を向ける。


病室の扉を背に、一人の長身の男が立っていた。


俺はその声に、姿に見覚えがあった。


『クラウスさん…?』


そう、それはあの時植物を買いに来てくれた


クラウス・V・ラインヘルツさんだった。


「久しぶり、と言うべきかな。A・ボールドウィン嬢。身体の方は大丈夫かね?」


『ええ、まあ…骨は何本か逝ってますけど治ってはきてるみたいですし、大丈夫すよ』


「それは良かった」


クラウスさんはほっとした表情を浮かべると、レオナルドの隣にあった椅子に座る。


『お見舞…っつー訳じゃなさそうすね』


「うむ…」


何となく、なぜここにいるのかは察しがいく。


何となくだが。


「今日私がここにいるのは、君に謝る為でもあるんだ」


(やっぱり…)


『…それは、あの男が言ってた事に関係があるんで?』


「その通りだ」


うーむ…やっぱりそう来たか。


あの男の言っていた事だ、その言葉はだいたい察せる。


『もしかして…ライブラの関係者っていう事で、ですか?』


俺が推測でものを言うと、クラウスさんはこくりと頷いた。


どうやら当たりの様だ。


「先日、君の店に赴いた時から目を付けられていたのだろう。私も気を付けて置くべきだった。


君に害のないよう、注意はこちらに向けさせていたはずだったのだが…どうやら彼の目的が君である事には変わりなかったようだ」


巻き込んでしまい、済まない。


クラウスさんはそう言うと頭を下げる。


隣のレオナルドも同じように頭を下げた。

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とーる(プロフ) - ああ俺っ娘大好きですうう、、ありがとうございますうう、、 (3月3日 21時) (レス) @page13 id: 2c1a894765 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 男…?女…?どっち…? でも6ページで養女って書いてあるから女…? (2020年11月7日 17時) (レス) id: 4f6aa0ae22 (このIDを非表示/違反報告)
ゆず招き猫(プロフ) - リャオトンさん» 読んで頂きありがとうございます(´˘`*)主人公好きですか〜めちゃくちゃ励みになる言葉を頂きました、感謝感激雨霰!引き続き投稿頑張らせてもらいます〜! (2020年4月27日 19時) (レス) id: 58755f093a (このIDを非表示/違反報告)
リャオトン(プロフ) - めっちゃ好きです!主人公が好きですね〜^ ^投稿頑張ってください! (2020年4月27日 1時) (レス) id: 4ccf657d3b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ゆず招き猫 | 作成日時:2019年8月20日 22時

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