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No side
オ「単刀直入に問います。カルエゴ君は未だに往生際悪くAを想い続け、さらには酔ったAに手を出そうとしたのですか?」
カ「あ"ぁ⁉︎」
シ「まぁまぁ…」
2人を落ち着かせ，どうにかしてホテルの破壊を防ごうとするバラムは，口元のマスクを抑えながらも焦りの表情が隠せない。
そんな3人の様子をよそに，Aはオペラの膝に頭を置いてすやすやと眠っている。このような状況で，よく眠れるものだ。
シ「…カルエゴ君，ムキにならないで誤解解かないとでしょ?」
カ「誤解も何も，先輩とて正式に付き合っているわけでもないただの腐れ縁だろうが」
オ「…また痛い目を見たいのですか?」
シ「ストップストップ‼︎」
シ「…あのですね，オペラ先輩｡実は……」
オ「……ほう?」
頭を抱え，仕方なく本人の代わりに誤解を解こうと口を開いたバラムに，嫉妬に狂ったオペラの瞳はだんだんと光を戻していく｡
Aはカルエゴと一夜の過ちなど犯していない｡未遂に終わったのだ。
以前地元に帰ってきたA と3人で飲みに行った際，可愛い後輩と久しぶりに会えた喜びで調子に乗りすぎたAは，酒に弱いにも関わらず飲みすぎて潰れてしまった。
そんなAを介抱するべく，カルエゴは仕方なく自宅へと連れ帰ったが，ベッドで休むAに水を飲ませようとした時に引き摺り込まれたのである。
カルエゴも男だ。正直，ヤろうと思えば出来た。…が，しかし，自身を抱き枕として認識し，幸せそうに眠る彼女を襲うなんて卑劣な行為を，厳粛な彼は許せなかった。ただそれだけのことである。
一晩中己の欲を理性でねじ伏せ，朝まで一睡もせずに先輩と後輩という関係を守ったのだ。
シ「…と，いうことです｡全く，カルエゴ君がちゃんと説明しないから…」
カ「俺が話したところで，聞く耳を持たないだろうが」
シ「はぁ…」
兎に角，ホテルの破壊は免れた。
それぞれ別の理由でため息を漏らす3人の視線は，オペラの膝で幸せそうに眠るAへと注がれる。
オ「A……」
シ「幸せそうに寝てますね…」
『オペラ君…』
「「「！」」」
嗚呼，やはり彼女は自分を想ってくれている。
誰よりも愛しいAの髪を撫でながら，オペラは1人その喜びを噛み締める。また同時に，彼女だけは絶対に離さないと，何度目かの誓いを立てるのだった。
『カルエゴ君…』
「「「⁉︎」」」
オ「やはり…」
カ「違う‼︎断じて‼︎そんなことは‼︎」
シ「ハハハ…」
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らい(プロフ) - 寝子／猫さん» 分かります!私も1度でいいから本物のモフモフエギーちゃん撫でてみたいです!! (10月1日 16時) (
レス) @page22 id: 686171bb39 (このIDを非表示/違反報告)
寝子／猫 - オペラさんてぇてぇなぁ！！私もエギーちゃん撫でたい！ (10月1日 10時) (レス) @page22 id: a46c77cf46 (このIDを非表示/違反報告)
らい(プロフ) - 素敵なコメントありがとうございます‼︎自分の作品を好きだと言ってもらえて、とても嬉しいです!これからも更新頑張っていきますので、どうか温かい目で見守っていただけると嬉しいです!はよくっつけもありがとうございます🥰 (9月27日 7時) (レス) @page14 id: c6042b78d1 (このIDを非表示/違反報告)
蓬(プロフ) - らいさんの作品凄く好きです…今作が個人的に一番好きな世界観や性格で更新される度に嬉しく癒されてます！大好きです！それでは、最後に…はよくっつけ！ (9月26日 23時) (レス) id: 78f3750f7e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：らい | 作成日時：2023年9月18日 23時
