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『……』
オ「これは一体…」
オペラ君にじーっと頭からつま先までを舐めるように眺められ,羞恥心が粉々になってもはや消えたくなる。…誰か私を消して(泣)
女子メンバーの着せ替え人形にされ、無理矢理着せられたのは真っ赤なドレスだった。
裾が長いタイトスカートなのは助かったけれど、大きなスリットが入っているので歩く度に太腿が露になって恥ずかしい。
みんなの所へ戻れば男子諸君の視線が痛すぎて泣きそうだったのにも関わらず、最も恐るべき
オ「ふむ……」
『……何よ』
オ「抱き潰してもいいですか?」
『駄目に決まってるでしょうがこの変態!!』
ジリジリと距離を詰めてくるオペラ君に後退りしつつ,防御姿勢に入っていると後ろから思い切り突き飛ばされた。…いや,正確に言えばウァラクさんが転がって来ていたのに気付かないままぶつかったのだが。
『わっ⁉︎』
オ「…おや」
『げっ…』
バランスを崩して倒れた先はオペラ君の腕の中。
すぐに離れようとしたが時すでに遅し。ガッシリと腰を抱かれて逃げられなくなってしまった。
『…オペラ君,離して貰えるかしら?』
オ「それは出来ませんね」
『デスヨネー…』
オペラ君の胸板を押しながらどうにかして脱出できないものかと試みるが,ビクともしない。それどころか,余計に腰を引き寄せられてしまう。
後ろから子供達の悲鳴や歓声が聞こえるが,オペラ君はそんなの全く意に介さないようで,先ほどからずっと耳をぴこぴこと動かしている。
『オペラ君‼︎いい加減にしないと怒るわよ‼︎』
オ「Aがキスをしてくれたら考えてあげましょうか」
『…どこにすればいいの?』
オ「勿論,"ここ"です」
『はぁ…』
右手をとられ,私の人差し指でちょんちょん,と自身の口元を指してそう言ったオペラ君に,さらに女子の歓声が上がる。…が,子供達の前でそんな事出来ない。
仕方なく抱きしめられたままでいると,今度はリード君とジャズ君が恐る恐る声をかけてきた。
リ「…本当に2人って付き合ってないの?」
ジ「完全に付き合ってる男女のそれだろ…」
『誰がこんな脳味噌下半身変態野郎なんかと付き合うのよ…』
オ「照れてるんですか?」
『は?』
もぐもぐもぐ…
イ「…アズ君,A先生とオペラさんって本当に恋人同士じゃないのかな?」
アズ「私にも不思議でなりません…」
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らい(プロフ) - 寝子/猫さん» 分かります!私も1度でいいから本物のモフモフエギーちゃん撫でてみたいです!! (10月1日 16時) (レス) @page22 id: 686171bb39 (このIDを非表示/違反報告)
寝子/猫 - オペラさんてぇてぇなぁ!!私もエギーちゃん撫でたい! (10月1日 10時) (レス) @page22 id: a46c77cf46 (このIDを非表示/違反報告)
らい(プロフ) - 素敵なコメントありがとうございます‼︎自分の作品を好きだと言ってもらえて、とても嬉しいです!これからも更新頑張っていきますので、どうか温かい目で見守っていただけると嬉しいです!はよくっつけもありがとうございます🥰 (9月27日 7時) (レス) @page14 id: c6042b78d1 (このIDを非表示/違反報告)
蓬(プロフ) - らいさんの作品凄く好きです…今作が個人的に一番好きな世界観や性格で更新される度に嬉しく癒されてます!大好きです!それでは、最後に…はよくっつけ! (9月26日 23時) (レス) id: 78f3750f7e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:らい | 作成日時:2023年9月18日 23時