21 ページ22
『ほ、本当に……カルエゴ君なの…!?』
カ「……」
目の前で小さな羽をパタパタと羽ばたかせながら真っ黒なオーラを放つカルエゴ君に、胸のときめきが止まらない。
『ふ、ふぉぉ……もふ……モフモフ……』
カ「……目が輝いてますよ」
『さ、触ってもいいですか……??』
カ「……少しだけですよ」
そーっとカルエゴk…エギーちゃんの体に触れると、モフっ…とした感覚と共に指が羽毛の中に沈んだ。
『ふぁあぁぁ……!!!』
オ「…嬉しそうですね」
『かわ、かわわわ……!!』
オ「Aが泊まると言うのなら、いくらでも堪能させてあげますよ」
カ「なっ!?勝手なことを……」
『ほんと!?じゃあ泊まるわ!!』
カ「はぁぁぁ?!??!」
カ「……」
『可愛いぃぃ……』
オ「毛並みも良いですね。念入りにブラッシングした甲斐がありました」
イ「あっ…カルエゴ先生……ごめ、ごめんなさい……」
最高級のクッションにプルプル震えながら佇んでいるモフモフエギーちゃんをオペラ君と一緒に眺めている中、イルマ君は申し訳なさそうにプルプルと震えている。
『この質感…どうやったら再現できるのかしら……』
オ「やはりモフり続けるしかないかと…」
『…そうよね、特にお腹のぷにぷに感が重要で……』
カ「アンタら2人は…っ‼︎」
普段はセクハラばかりでも、かつての級友であり最も信頼する悪魔であるオペラ君と私が結託すると厄介さが増す事を知っているカルエゴ君の断末魔は、それはそれはよく響いた。
『久しぶりに君と意見が合ったわね』
オ「ええ、まるであの頃の様でした」
モフモフエギーちゃんを思う存分堪能した後、サリバン家の長い廊下をオペラ君と歩きながら学生時代を思い出す。
『やっぱりカルエゴ君は可愛くていじり甲斐があるわ〜』
オ「私の前で他の男の話ですか?」
『…君はなんでいつも恋人ヅラするのかしら?』
オ「ほとんどそのような関係でしょう」
『………いいえ、勘違いしないで頂戴』
オ「…そんな泣きそうな顔で言われましても」
『うっさい……』
目に溜めていた涙が溢れそうになる。
オペラ君には立派な役目があるし、それを私なんかが邪魔をしてはいけない。……恋人なんて関係を望んではいけない。
オ「今夜はどうしますか?来客用の部屋がありますが」
『……君の部屋で寝るわ』
オ「まぁ言われなくとも連れ込む予定でしたが」
『…この脳味噌下半身変態スケベ野郎』
オ「相変わらず酷いあだ名ですね」
87人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
らい(プロフ) - 寝子/猫さん» 分かります!私も1度でいいから本物のモフモフエギーちゃん撫でてみたいです!! (10月1日 16時) (レス) @page22 id: 686171bb39 (このIDを非表示/違反報告)
寝子/猫 - オペラさんてぇてぇなぁ!!私もエギーちゃん撫でたい! (10月1日 10時) (レス) @page22 id: a46c77cf46 (このIDを非表示/違反報告)
らい(プロフ) - 素敵なコメントありがとうございます‼︎自分の作品を好きだと言ってもらえて、とても嬉しいです!これからも更新頑張っていきますので、どうか温かい目で見守っていただけると嬉しいです!はよくっつけもありがとうございます🥰 (9月27日 7時) (レス) @page14 id: c6042b78d1 (このIDを非表示/違反報告)
蓬(プロフ) - らいさんの作品凄く好きです…今作が個人的に一番好きな世界観や性格で更新される度に嬉しく癒されてます!大好きです!それでは、最後に…はよくっつけ! (9月26日 23時) (レス) id: 78f3750f7e (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:らい | 作成日時:2023年9月18日 23時