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『ちょっと‼︎ここ理事長室‼︎離れてオペラ君‼︎』
オ「おや、照れてるんですか?」
『照れてない‼︎』
今にもキスしてきそうな勢いで顔を近づけてくるオペラ君の顔を両手で抑えて格闘するも、お得意の馬鹿力で全く歯が立たないので仕方なくそのまま本題へと入った。
『家庭訪問の件について、理事長にお願いがあるんです‼︎』
サ「家庭訪問〜?それならカルエゴ君に命令したことだけど?」
『親御さんと直接お話をすることの重要性は十分に理解できます!しかし…あっ⁉︎ちょっとオペラ君胸触らないで‼︎』
サ「うんうん、続けて?」
『あまりにもカルエゴ君の負担が大きすぎます‼︎彼の顔見ましたか⁉︎真っ青でしたよ‼︎心配なんです‼︎』
オ「カルエゴ君ごとき、心配するに及びません」
『ちょっ…黙っとれ‼︎』
サ「うーん…心配なのは分かるけど、Aちゃん美術教師だよ?」
『ええ、わかっています。
……だがそれはそれぇ‼︎私の可愛い後輩がストレス溜まりまくってぶっ倒れでもしたらどうしてくれるんじゃこのアホ理事長‼︎アンタの可愛い孫の肖像画プレゼントしてやんねぇからな⁉︎あぁ⁉︎』
サ「ガーン‼︎嫌だ‼︎Aちゃんが描くイルマ君の絵欲しい‼︎ごめんね、話なら聞くからあぁ‼︎」
2頭身姿で泣きついて来た理事長はオペラ君にていっ、と弾かれたけれど、これで私の要求が通りやすくなった。
『
サ「うんうん!分かった‼︎Aちゃんも家庭訪問行って良し‼︎」
『ありがとうございます!肖像画はしっかり腕によりをかけて飛び切り可愛いイルマ君を描いて差し上げます‼︎』
交渉が成立すると、理事長は花を散らしながら喜びの舞を踊っていた。
『それでは私も失礼…出来ないから離してくれないかなオペラ君⁉︎』
先ほどから理事長と大事なお話をしている中でもずっと攻防を繰り広げていたのでそろそろ疲れて来た。なんなら途中この悪魔は胸や腰などをさりげなく触っているのだ。
オ「どうしてもと言うのであれば、キスの一つくらいしてもらわねば」
『は⁉︎そんなのする訳ないでしょ‼︎』
オ「では離せませんね」
『……どこにして欲しいの?』
オ「勿論、ココです」
ちょんちょん、と自分の唇を指しながら上機嫌に耳を動かすオペラ君にため息をこぼしつつも軽くキスをすればすんなりと解放された。ここ理事長室なのに…。
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らい(プロフ) - 寝子/猫さん» 分かります!私も1度でいいから本物のモフモフエギーちゃん撫でてみたいです!! (10月1日 16時) (レス) @page22 id: 686171bb39 (このIDを非表示/違反報告)
寝子/猫 - オペラさんてぇてぇなぁ!!私もエギーちゃん撫でたい! (10月1日 10時) (レス) @page22 id: a46c77cf46 (このIDを非表示/違反報告)
らい(プロフ) - 素敵なコメントありがとうございます‼︎自分の作品を好きだと言ってもらえて、とても嬉しいです!これからも更新頑張っていきますので、どうか温かい目で見守っていただけると嬉しいです!はよくっつけもありがとうございます🥰 (9月27日 7時) (レス) @page14 id: c6042b78d1 (このIDを非表示/違反報告)
蓬(プロフ) - らいさんの作品凄く好きです…今作が個人的に一番好きな世界観や性格で更新される度に嬉しく癒されてます!大好きです!それでは、最後に…はよくっつけ! (9月26日 23時) (レス) id: 78f3750f7e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:らい | 作成日時:2023年9月18日 23時