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生物研究室の隣に隣接している美術室で優雅に魔茶を飲んでいると、コンコン、と控えめなノック音が聞こえた。

『…お、いらっしゃい!イルマ君‼︎』
イ「お、お邪魔します…‼︎」
『ちょっと待ってて、すぐ終わるから』

美術室の奥に置いてあった"例の物"を取りに行き、パタパタと小走りでイルマ君の元に戻れば、美術室に飾ってある作品を眺めているようだった。

『…どう?私の作品(ベイビー)ちゃんは』
イ「あっ、えっと…どれもすごく素敵です‼︎」
『ふふ、そう言ってくれて嬉しいわ』
イ「あの…この作品に描かれてるのって…?」
『ん?あぁ……これね。人間よ』
イ「にっ…⁉︎」

数ある作品の中でイルマ君の指差した絵には、人間の女性が描かれているものだった。
背中の大きく開いたドレスを着た人間の女性が、無邪気に笑っている絵。それは私が学生時代に想像だけで描いたもので、実は黒歴史もんの作品でもあるのだが…。

『まぁ殆ど私の想像で描いたからちゃんとした人間は描いたことないんだけどね〜…』
イ「すっ、すっっっごいです‼︎なんか、本物の人間みたいで!僕、この絵すごく好きです…‼︎」
『そう?イルマ君はいつも褒めてくれるから、ちょっと照れるわね』

いい歳した大人が子供に褒められて照れるだなんて思ってもみなかった。純粋に絵を褒めてくれる事が何よりも嬉しいのはいつまで経っても変わらないのだと実感する。

イ「それで、その…僕に何か?」
『…あ』

後ろに隠していた物をイルマ君の手に乗せると、キョトンとした顔で見つめられた。…だけどそんなイルマ君も可愛い‼︎養いたい‼︎

イ「これって…」
『持ち主に渡しといてくれる?"忘れ物"よ』

私がイルマ君に渡したのは誰かさんのアームバンドである。先日勝手に上がり込んできた時に私の家に忘れた…いや、恐らくわざと置いて帰ったアームバンドをイルマ君経由で返してもらおうと思い、美術室に呼び出したのだ。

『それと…伝言もお願いできる?"急に会いに来られても困るから、せめて連絡の一つでもして"ってね』
イ「えっ、おうっ、ん?」

イ「A先生とオペラさんってもしかしてこいびt…」
『まっっっっったく違うわ』
イ「ハッハイ…」

















オ「…なるほど、Aがそんなことを言っていたんですね」
イ「…えっと、本当にお二人は恋人じゃないんですか?」
オ「何を言っているんですかイルマ様」


オ「Aと私は愛を誓い合った仲ですよ」
イ「フェッ⁉︎」

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らい(プロフ) - 寝子/猫さん» 分かります!私も1度でいいから本物のモフモフエギーちゃん撫でてみたいです!! (10月1日 16時) (レス) @page22 id: 686171bb39 (このIDを非表示/違反報告)
寝子/猫 - オペラさんてぇてぇなぁ!!私もエギーちゃん撫でたい! (10月1日 10時) (レス) @page22 id: a46c77cf46 (このIDを非表示/違反報告)
らい(プロフ) - 素敵なコメントありがとうございます‼︎自分の作品を好きだと言ってもらえて、とても嬉しいです!これからも更新頑張っていきますので、どうか温かい目で見守っていただけると嬉しいです!はよくっつけもありがとうございます🥰 (9月27日 7時) (レス) @page14 id: c6042b78d1 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - らいさんの作品凄く好きです…今作が個人的に一番好きな世界観や性格で更新される度に嬉しく癒されてます!大好きです!それでは、最後に…はよくっつけ! (9月26日 23時) (レス) id: 78f3750f7e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:らい | 作成日時:2023年9月18日 23時

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