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谷地side





女子マネージャーの朝は早い。選手よりも先に起きて朝食の準備を始めるというのもあるが、女の子は身支度にも時間がかかる。だから合宿中の女子マネージャーの朝は早い。

そしてそれを当たり前のように早起きして自分の準備も選手のための準備もする皆さんは本当に凄くて尊敬する。私も頑張らなくちゃ、と思わせられる。

だから1番下っ端の私が1番遅くに起きてはいけないと思って皆さんより一足早く起きたのだけれど……何故かAちゃんが居ない。

布団は綺麗に畳まれているし、先に食堂行ったのかな?だなんて考えていると、他のマネージャーの皆さんも次々に起き始めてはAちゃんが居ない事に疑問を抱えていた。

清「仁花ちゃん、Aちゃん知らない?」
谷「私が起きた時にはもう居なくて……まさか、誘拐!?」
雀「多分それは無いから大丈夫だよ」
白「まぁまだ朝早いし、本当にやばい時は皆んなで探せばいいよ」

それでも心配なのは変わらない。どこに行ったのかな、誘拐じゃないなら何だろう。もしかして逢い引き!?朝早くから?でもAちゃんに恋人は居なかったはず……。


ドドドド……

谷「?、何の音ですかね?」
清「さぁ…でもなんかこっちに近づいてきているような……」

聞こえてきたのは廊下を走る音。Aちゃん戻ってきたのかな?

木「おーい、なんで逃げるんだよ〜!!"関東のサクサ"と知り合いなんだろ〜!?話くらい聞かせてくれよ〜!!!!」
『ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいぃぃぃぃ!!!!』

次の瞬間、必死な顔をしたAちゃんが部屋に駆け込んできた。ゼーゼーと肩で息をしながら後ろを指さす彼女が指した方向を見ると、梟谷のエースさんがキラキラとした瞳で立っていた。

雀「木兎!?」
白「Aちゃん大丈夫!?」

『はぁ…っ、はぁ…っ、すみません!バレちゃいました!!』
木「なぁ、教えてくれよ〜!!三本指の話聞きたいんだよ〜‼︎」
『あの…っ、ほんとに勘弁して下さい…っ、朝からきっつ……ゲホッ……』

すごく頑張って逃げてきたんだろうな、あのAちゃんがむせている。

白「木兎は私達がなんとかしとくから!Aちゃん本当にごめんね〜…」
『いえ…お構いなく……』








『……ねぇ仁花ちゃん』
谷「?」
『蛍ちゃんに知られちゃったら…やばいよね……??』

季節は夏だというのに、Aちゃんの顔色は真っ青になっていた。

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設定タグ:ハイキュー , 月島蛍 , HQ   
作品ジャンル:ラブコメ
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作者名:らい | 作成日時:2024年2月12日 19時

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