検索窓
今日:8 hit、昨日:1 hit、合計:240,870 hit

. ページ38

Fside

久しぶりの街並み。


握りしめすぎて少しシワのよった紙袋にはひろの大好きなものを沢山買ってきた。


正直わたからの電話の内容は驚いたし、それと同時に側にいてやれない自分が悔しくて鼻の奥がツーンとした。


「お疲れ様でした。ゆっくり休まれてください。」


「ありがとうございました、お疲れ様でした。」



車から降りて足早に家へ向かう。


扉の前に立つと少し不安になる。



ガチャ



「ただいま〜」


あれ?


誰もいない?



「ただいま〜…」



「おかえり、太輔。みっちゃん、さっきまで泣いちゃってて寝ちゃった。」


「ありがとう。」


何処か寂しげな寝顔を見ると目頭が熱くなった。


「…ただいま…ひろ」


そっと頭を撫でるとくすぐったそうに身をよじる。


少しずつ瞼を開け、俺を見るなりまた泣き出したひろ。



「……たあ……っ…たぁ!…たぁ…ぐすっ、ぐすっ、ひっく…」


「ふふっ、ただいま。」


「みっちゃん、また泣くの?笑」


「だっ、て…ぐすっ、ひっくひっく…」


「じゃあ俺は帰ろうかな。明日俺仕事あるし。」


「ほんとありがとな。」


「またみっちゃん泣かせんなよ?」


「わかってるよ。」


.



.



.



.


.



.



.



「……あのね…その…」


「わかってるよ。怒ってないからね。…でも切っちゃう前に俺にも話してほしいな。俺に話しずらかったらわたでもにかでもいいし、ね?1人で抱え込まないの。いい?」



「…はい」



「よしっ、じゃあお風呂入るよ!」



「えっ?」


「なに?久しぶりで恥ずかしい?笑」


「違うもん!!」

「ふはっ笑 可愛いなあ、もう」




これから少しずつひろの傷を二人で埋めていこうね。

こねこの飼い方。 番外編 宮と玉の毎日。→←.



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (168 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
537人がお気に入り
設定タグ:キスマイ , 藤北 , 短編集
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

♪りぃあ♪ - めろんぱんさん» こんばんは♪ 新作作りました!ただ私は学生なんで、更新は絶対亀になるかもです… 俺足達のくれいじーえぶりでいっていいます! いつも宣伝ばかりすいません! めろんぱんさんは青春してますか? (2018年4月26日 23時) (レス) id: 1c5cf2a2e4 (このIDを非表示/違反報告)
めろんぱん(プロフ) - ♪りぃあ♪さん» こちらこそです! (2018年4月26日 21時) (レス) id: a8a01c9015 (このIDを非表示/違反報告)
♪りぃあ♪ - ありがとうございます!(;∀;) 嬉しいです!これからも宜しくお願い致します!(*∂ω∂*) (2018年4月22日 11時) (レス) id: 1c5cf2a2e4 (このIDを非表示/違反報告)
めろんぱん(プロフ) - ♪りぃあ♪さん» 是非♪♪ (2018年4月21日 23時) (レス) id: a8a01c9015 (このIDを非表示/違反報告)
♪りぃあ♪ - またまたすみません! 私めろんぱんさんと友達になりたいです!よろしいですか? (2018年4月21日 23時) (レス) id: 1c5cf2a2e4 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:めろんぱん | 作成日時:2017年8月5日 12時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。