相談 ページ10
〜恵side〜
「…失礼します。」
一応、そう挨拶して扉を開けた。
あれから、俺が姉貴のために少しでもできることを考えた。
その結果これである。
「やっほ〜！恵が来るなんて珍しいね。」
「いや、本当は来たくなかったんですけど…」
五条先生に姉貴のことを伝えておくことだ。
基本的にこの人に敬語を使っている奴は俺くらいだし、尊敬できるかと言われたら微妙だろう。
俺もできれば来たくなかったが、姉貴のためだ。
･･･あと、一応信用はできる…と思う。
「何か用〜？僕、忙しいんだけど〜」
俺からは、まったく忙しそうに見えないのだが、これは言わないことにする。
「姉貴のことで、話が」
大事な話、ということは五条先生もわかってくれるはずだ。
「Aのこと？」
案の定、いつもの軽薄な笑みは消えて、俺に向きなおった。
「はい。五条先生には知っておいてもらった方がいいと思って。」
「急に変わっちゃったもんね。Aなりに理由があると思ってて、特に何もしなかったんだけど…」
��何もしなかった��そう言った五条先生も、後悔していたようだ。
俺や、真希さん達先輩みたいに。
「Aは強いよ。でも、僕が何かしていれば何か変わったのかなって思うこともあるんだ。ごめんね、恵。」
「いえ、別に」
それに、姉貴はそれでも自分の意思を貫くと思ったから。
五条先生も気にかけてくれていたんだ、ということに安心する俺もいた。
姉貴の変わった姿に、怖がる奴もいる。
それでも、変わった姉貴を心配してくれる人もいっぱいいるんだ。
どんな姉貴でも好きでいる人もたくさんいるんだ。
「今回の話は、僕と恵だけの話にした方がいいのかな？」
五条先生が少し笑いながら聞いた。
でも、それは場を暗くしないような優しい笑みだった。
「できれば、虎杖と釘崎にも…」
俺は言った。
「わかった。ちなみに、なんで？」
「あの二人には誤解してほしくないんです。姉貴のことを。」
「そっか。」
理由は思いっきり私情だが、五条先生はそれ以上聞かなかった。
時々、ムカつくこともあるが、やはり生徒思いの一面は変わらない。
「じゃあ、聞くよ。恵の話したいように話してよ。」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 258人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「呪術廻戦」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ちょこれーと(プロフ) - あいすさん» ありがとうございます！無事完結させられてよかったです！！本当にありがとうございました！！ (2021年8月11日 17時) (
レス) id: 64be1a2e2a (このIDを非表示/違反報告)
あいす - 完結おめでとうございます！最後はハッピーエンドでよかったです！本当にお疲れさまでした！新作いってきます笑 (2021年8月10日 17時) (レス) id: ef81de8111 (このIDを非表示/違反報告)
ちょこれーと(プロフ) - 山田さん» Twitterのトレンド見て混乱してました…。ネタにする人も嫌ですよね。あと、Free！いいですよね(((場違い (2021年7月31日 21時) (レス) id: 64be1a2e2a (このIDを非表示/違反報告)
山田 - 作者様と同じショックを受けている同士です…！私もFree!好きで映画楽しみにしてたのに、ちょっと残念ですよね… (2021年7月31日 0時) (レス) id: 623025bb5c (このIDを非表示/違反報告)
ちょこれーと(プロフ) - *'◇')ﾉﾉ`∀´ﾙ).ﾟｰﾟ)´･∀･`)`･з･´)さん» コメントありがとうございます！パッと思いついたネタなので、ここまで続くとは思ってませんでした笑 (2021年7月20日 19時) (レス) id: 64be1a2e2a (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ちょこれーと
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/64be1a2e2a1/
作成日時：2021年5月16日 15時
