幸甚 ページ45
「ったく。聞き耳とか趣味わりぃぞ。」
真希ちゃんにつられて私も後ろを振り返ると、そこには木から顔を覗かせている棘くんとパンダがいた。
「ごめん、ちょ気になって。まさかバレてたとは…」
「しゃけしゃけ」
気まずそうに視線を泳がせたのち、二人は外へ出てきた。
「別にいいけど。Aもそっちの方がいいと思うしな。」
真希ちゃんはそういうと、少し笑って私の方を見た。
『うん。そうだね。』
二人にもちゃんと謝りたいから。
『棘くん、パンダ。本当に今までごめんなさいっ！みんなのこと避けて、本当にごめん！』
私はギュッと目をつぶる。
下げた私の頭に、大きな手がのっかった。
「Aは俺らのためになると思ってやったんだろ？やり方を間違えるのは誰にだってあるさ。」
そういって、パンダは私の頭をトントンした。
大きな手だから少しだけ痛いけど、それが安心できた。
『棘くんも屋上でのこと本当にごめん。本当は嬉しかったよ。ありがとう。』
「しゃけしゃけ。高菜！」
前は分からなかった棘くんの言葉、今は何を伝えたいのかしっかり分かった。
憂太、みんな分かってくれたよ。
私を見る、皆の優し気な視線に目頭が熱くなった。
『本当にみんなありがとう。大好きっ…』
こらえきれず溢れた涙を見て、皆が笑う。
「こんぶこんぶ」
「これで拭くか？」
「俺のふわふわの体で抱きしめようか？」
いつも皆の言葉で私の涙は笑みに変わっていく。
・
「ほらね？Aなら大丈夫だと思ってたよぉ〜！」
いつの間に来ていたのか、五条先生がにっこにこ(目隠ししてても分かった)で私たちの輪に入ってきた。
「げっ、悟のバカが来やがった」
「真希今なんて言った？？」
真希ちゃんは毒を吐くが、その顔は少し笑っていた。
『先生もありがと、色々』
「うん、本当によかった。」
五条先生はみんなを見渡し、安心したように笑った。
私は幸せ者だ。
私がやり方を間違えても、それを許してくれる仲間がいる。
どんな私でも、好きでいてくれる仲間がいる。
つらい時、気付いて支えてくれる仲間がいる。
皆が許してくれても、他の人が許してくれる保証なんて何もない。
でも、不思議と怖くはなかった。
私はもう諦めないことを知ったから。
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ちょこれーと(プロフ) - あいすさん» ありがとうございます！無事完結させられてよかったです！！本当にありがとうございました！！ (2021年8月11日 17時) (
レス) id: 64be1a2e2a (このIDを非表示/違反報告)
あいす - 完結おめでとうございます！最後はハッピーエンドでよかったです！本当にお疲れさまでした！新作いってきます笑 (2021年8月10日 17時) (レス) id: ef81de8111 (このIDを非表示/違反報告)
ちょこれーと(プロフ) - 山田さん» Twitterのトレンド見て混乱してました…。ネタにする人も嫌ですよね。あと、Free！いいですよね(((場違い (2021年7月31日 21時) (レス) id: 64be1a2e2a (このIDを非表示/違反報告)
山田 - 作者様と同じショックを受けている同士です…！私もFree!好きで映画楽しみにしてたのに、ちょっと残念ですよね… (2021年7月31日 0時) (レス) id: 623025bb5c (このIDを非表示/違反報告)
ちょこれーと(プロフ) - *'◇')ﾉﾉ`∀´ﾙ).ﾟｰﾟ)´･∀･`)`･з･´)さん» コメントありがとうございます！パッと思いついたネタなので、ここまで続くとは思ってませんでした笑 (2021年7月20日 19時) (レス) id: 64be1a2e2a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちょこれーと
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/64be1a2e2a1/
作成日時：2021年5月16日 15時
