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『わたし、ココくんが好きっ…』
また零れ落ちた涙をいぬぴが袖で拭ってくれる。
いぬぴは視線を地面に落とした。
「…アイツ一生赤音のこと引きずるかもしれないし、一生報われないかもしれない」
前の私なら、それが怖かったし辛かっただろうな。
でも今は違う。
『うん、報われなくてもいい。報われたいからじゃない』
こんな風に想える人ができて実感したの。
自分の気持ちが通じなくてもいいって、それくらい好きになれる人がいることの大切さを。
『私はただ、ココくんを好きでいたい』
いぬぴは「そうか」とだけ言うと、寂しそうに笑った。
私が自分の気持ちに気付けなかったせいで、傷付けてしまった。
辛い時に一緒にいてくれたのに、何も返せなかったなぁ。
「…ったく、泣きたいのはこっちだ。Aは昔からよく泣くよな」
『そんなことないし、』
私の言葉とは裏腹にボロボロとまた涙が零れ出す。
いぬぴの言う通り、私って泣き虫だよなぁ…
「俺はずっとAのことが好きだった。ずっとAだけを見てきた。だから分かっちまうんだよ。俺に向ける眼差しとか笑顔とか、ココのとは違う」
『いぬぴ…っ…』
「1つだけ聞いていいか？こうなったこと後悔してる？」
いぬぴが真っ直ぐに私への想いを伝えてくれた。
真剣な顔で聞かれた問いに私はすぐに答える。
『ううん、いぬぴが好きって想ってくれたの嬉しかった。気持ちに応えられなくてごめん。何にも返せなくて、たくさん傷付けてごめんなさい』
「俺が付け込んだだけだ。Aと一緒にいれて嬉しかった。それと、Aが笑ってくれるだけで返せてるからいい」
『そんなこと、』
「そんなことじゃねぇよ。Aと一緒にいて、傷付いたことなんてない。だからもう謝るな」
もう泣かないように上を向いたけれど、いぬぴに頭を撫でられて結局溢れてきた。
いぬぴの言う通りだ。
私が今伝えるべきことは、謝る事じゃない。
『いぬぴ、好きになってくれてありがとう』
「うん」
こんな私を好きになってくれてありがとう。
それを何度も伝えてくれてありがとう。
悩んだ時も歩幅を合わせて寄り添ってくれてありがとう。
いぬぴは私にとって、神様みたいな人だよ。
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ちえ - もうすぐココちゃんの誕生日なので小説更新をお願いします😭✨ (2023年3月25日 0時) (
レス) id: 0560ab194e (このIDを非表示/違反報告)
ちえ - イヌココが好きすぎた😍💛💛💛💛来年の１月からの2期がいまから楽しみで待てません (2022年10月15日 0時) (レス) @page42 id: 0560ab194e (このIDを非表示/違反報告)
ちょこれーと(プロフ) - はるさん» コメントありがとうございます！イヌピーとココが好きすぎて作ってしまいまして…。これからも頑張ります！！ (2022年8月26日 18時) (レス) id: 3d98585397 (このIDを非表示/違反報告)
はる - めっちゃ切ないですね。夢主ちゃんココ君の事が好きなのに、まだ赤音さんの事を引きづって生きて…。どんな結末になるのか楽しみです！ (2022年8月25日 22時) (レス) @page29 id: f8512406ae (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちょこれーと
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/64be1a2e2a1/
作成日時：2022年8月6日 12時
