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「いたぞ！早く捕らえろ！」
そんな怒号と発砲音。
寝ていた私も飛び上がって椅子から立ち上がった。
防護服を来た見知らぬ男たち。ゾムを取り押さえる奴ら。無理矢理押さえつけられたゾムは片腕がおかしな方向を向いている。
「A、たす、けて…！A…！」
必死に私の名を呼ぶゾムの姿と男たちの言動に怒りが湧き、私は男たちに掴みかかった。
「何するの？！ゾムから手を離して！！」
「邪魔だ女！！コイツは施設から逃げ出したんだよ。それを処理する様に上から命令が出ている！」
「処理…？ゾムだって生きているのよ！」
「生きている？可笑しな事を言う女だな。コイツはキョンシーだぞ？既に死んでいる。死体なんだ、分かるか？」
そう怒鳴って男はゾムに向かって発砲する。撃たれた身体から血が溢れる。
「イタイ…嫌だ、痛いノ嫌い…！」
「なら大人しくしろ！」
「やめて！お願いだから！」
何度も懇願する。ハエのように男たちにたかり、必死にゾムに手を伸ばす。発砲されようが、突き飛ばされ様が私には関係ない。ゾムのほうが痛い思いをしているから。
「鬱陶しい女だな！！」
目の前に突きつけられた銃口。頭部に激しく強い痛みが襲った。ゾムの姿が、ぼんやりと見えなくなった。
____あたりは血みどろだった。真っ白の白衣も、防護服も全て朱色に染まっている。
その空間に佇む存在が一人。
「A…おき、て。A、ご飯、食べヨ？」
ゆさゆさと女の体を揺らすが、女がそれに答える事は無かった。頭部から貫通した赤い銃弾が、床に転がっている。
「A……A……」
自分の事などどうでも良かった。ただ女が何も反応しないのが何よりも辛かった。
無意識に防護服の男たちを殺したのにも気付かないまま、女をひたすら起こそうとする。
「…お腹…すいタ……」
チラリと女の手を見る。初めて会った時、噛みついた女の手。治療済みの手は包帯でぐるぐる巻にされている。
おぼつかない手でそれを解き、傷痕を優しく舐める。
「A、ぐみ、ちょうだい……」
そんな懇願に答える者は誰一人居なかった。
束の間の日常はもう戻らない。
________________
とある曲にインスパイアされて勢いで書きました。
良かったらRTRTで検索してみて下さい。
いい曲ですよ
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できるニート(プロフ) - Re_Neo Raim＠サモラン楽しいいい!!!さん» 運命ですもんね() では題名に変えずにこのままでやらせていただきますね〜 (2022年11月23日 21時) (
レス) id: aa8ab397e1 (このIDを非表示/違反報告)
Re_Neo Raim＠サモラン楽しいいい!!!(プロフ) - できるニートさん» 運命でしょ？()全然大丈夫ですよ！運命なので！() (2022年11月23日 21時) (レス) id: 614a0191a1 (このIDを非表示/違反報告)
できるニート(プロフ) - Re_Neo Raim＠サモラン楽しいいい!!!さん» え！これは運命ですね(( もしあれでしたら題名変えた方が宜しいでしょうか…？ (2022年11月23日 21時) (レス) id: aa8ab397e1 (このIDを非表示/違反報告)
Re_Neo Raim＠サモラン楽しいいい!!!(プロフ) - 凄い！僕と同じ題名の小説があるなんて！それに書いてる実況者さんも同じだし！運命かな！？() (2022年11月22日 18時) (レス) id: 614a0191a1 (このIDを非表示/違反報告)
はくまい - 流石です！とても面 白くて作者様の文章力には驚くばかりです！夏休みの宿題の読書感想文を手伝ってもらいたいぐらいです！(冗談です)ありがとうございます！ (2022年7月28日 10時) (レス) @page31 id: 18b0f48236 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：できるニート | 作成日時：2021年3月25日 23時
