検索窓
今日:2 hit、昨日:5 hit、合計:101,610 hit

>>11 ページ11

.



side Akito





橙「大毅、調子どうや?」


赤「…まだなんも始まってへんしな。ぼちぼちやで」





俺も、大毅も、お互い気まずい空気で


しばらくの沈黙が続いた。






赤「…なあ、オトン」






相変わらず俯きながら、大毅が沈黙を破った。





橙「どした?」


赤「…昨日は、ごめん。」





あの言葉が大毅の本心ではない事は、トモから教えてもらってんけど、まさか、大毅が謝ってくるとは全く思わんかった。


謝らなあかんのは、俺の方やし。






赤「俺、オトンに迷惑やと思って…」


橙「…オトン、そんなに疲れてるように見えたか〜?(笑)」


赤「えっ、」





ベッドに腰掛けて、大毅を覗き込んだ。


すると、びっくりして顔を上げて。





橙「オトン、割と体力あんねんけどなあ」


赤「…ふふっ」


橙「おい、なにわろてんねん(笑)」






やっと、大毅の口角が上がった。


やっぱり、大毅の笑った顔が見たい。そのためなら、なんだってしてあげよう。





そう心に誓った。









橙「なんか欲しいもんあるか?」


赤「え、なんでもええの?」


橙「お財布事情は、考えてな?(笑)」


赤「…パジャマ。コットン100%の。」





なんや、かわええな〜なんてどついたら、やめろや!って照れる大毅。





橙「あ、これ、間違えて大毅の分も作ってもうてん。淳太くんがOKしてくれたら、食べてな?」


赤「…オトンが、作ったん?」


橙「そやで?」


赤「えー、不安や〜」


橙「あーもう、食べんでええわ」


赤「嘘やて!ごめんなさいっ(笑)」






1時間くらい、そんな他愛もない会話をして、病院をあとにした。







なんとか、悪化した関係は取り戻せたかな。


これで、後は治療が上手く行けば…






その時は、そんな甘い考えやった。

>>12→←>>10



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.5/10 (54 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
111人がお気に入り
設定タグ:ジャニーズWEST , 病系
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

ジャス民 - ありがとうございます。 (2019年5月26日 18時) (レス) id: 051970e71c (このIDを非表示/違反報告)
ゆりりんご(プロフ) - みよかさん» 完成したら公開します。もう少しお待ちください…! (2019年5月26日 0時) (レス) id: 1fb8f5bcc2 (このIDを非表示/違反報告)
ゆりりんご(プロフ) - ジャス民さん» 完成したら公開します。もうしばらくお待ちください…! (2019年5月26日 0時) (レス) id: 1fb8f5bcc2 (このIDを非表示/違反報告)
みよか(プロフ) - パスワード教えて欲しいです…。 (2019年5月26日 0時) (レス) id: 1195a536f1 (このIDを非表示/違反報告)
ジャス民 - パスワード教えてください。お願いします。 (2019年5月26日 0時) (レス) id: 051970e71c (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ゆりりんご | 作成日時:2019年5月3日 22時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。