俺に関わってくれた人へ。

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side Akito






いよいよ、検査当日。


休日やったから、一緒に検査に立ち会うことに。


トモは、廊下で待機、

望は、学校でサッカーの練習中。






黄「じゃあ、横向きになって、背中丸めて。骨髄、取るよ」


赤「ほんま嫌やねんけど、それ」




白血病が分かった時も、この検査をしとるわけで。

痛さをわかった上でやるん、めっちゃ怖いよな。





大毅の腰に、麻酔が打たれる。




黄「ちょっと痛いよ」


赤「うぁっっっ、…ｯた、、」




ほんまに痛いんやろね、俺の手をぎゅっと握って、目から一筋涙が出ていた。




黄「痛いな、ごめんな、」


赤「…だいじょ、ぶ、」





ちょっと前の大毅やったや、大泣きやったんやろうな、と、少し成長を感じた瞬間やった。



淳太くんが手早く骨髄を取って、あっという間に検査が終わった。






看「頑張ったね、戻ろうか」


赤「…ｺｸｯ」





そのまま女の看護師さんにひょいっとお姫様抱っこされて、車椅子に乗せられた大毅。


本人もびっくりしとったけど、いつの間にか、随分細なってもうたな。




確か、４５は切っとった気がする。




食欲も、全然なかったし


筋肉も落ちてもうてたしなー。






緑「あっ、大毅。」


赤「ふはっ、終わったぜい」





採血して、貧血気味の真っ白な大毅の顔を見て、

若干困惑い気味やったトモやけど、大毅の元気な姿を見て、安心したみたいやった。






赤「ふぁ…なんか眠いわ」


緑「寝てええで。しんどいやろ」






痛み止めの点滴のせいで、眠くなってきてしまった大毅。



トモとの時間を惜しんで、がっくんがっくんしとったわ。(笑)





でも、結局睡魔に負けて、トモの指を何故か握りながら、夢の中へ。







緑「…見て、オトン、なんかキモイわ。(笑)」








キモイとかいいながら、満更でもないトモ。


兄弟なんか？付き合ってるん？とか思うほど、仲ええねんな。






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