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side.Kazama
「へぇー珍しい事もあるもんだ」
「やっぱこれは運命なんだよ風間ぽん。分かる？」
さっきから上機嫌で語ってるのは相葉ちゃんなんだけど、櫻井先輩と大野先輩のことをひたすら褒めてる。
この前、食堂で櫻井先輩に話しかけられて以来ずっーとこの調子。
教室だろうが体育の途中だろうが、お構い無しに話し続ける。
まぁそれだけ気になってるのも珍しいか。
「何度も言ってるけど、それは相葉ちゃんが櫻井先輩と話したこと？それとも櫻井先輩と大野先輩が付き合ってるってこと？」
「分かってないなぁ、風間ぽん。それはどっちもだよ」
分かってないのは100％相葉ちゃん何だけど、ここは軽く受け流して話を進める。
「で？ご飯に誘われたって？」
「そう！そうなんだけどさぁ…」
あっ、申し遅れましだが、この人は完全に人見知りですから。
「行きたきゃ行けばいいのに」
「そんなに簡単に言わないでよぉ…喋れないって」
そんなに目の前でウジウジしたってしょうがないのに。
「じゃあ代わりに俺が行ってもいいわけ？」
全く行く気はないが、敢えて言ってみれば、思いっきり俺の方を見るもんだから慌てて頷く。
「折角、話しかけられたんだし何だかんだ大丈夫だって」
分かっているとでも言いたげな顔だが 、それでも尚どこか不安そうなのが相葉ちゃんらしい。
「ねぇこの前言ってた訳ありって何の話？」
俺が話した時は聞こえていないと思ってたけど、やっぱり聞いてたか。
「まさか大野先輩と付き合ってる、なんて話じゃないよね？」
やっぱりそれはないと思うよな。
「……学校に来てるのは超レアって話だよ」
でも櫻井先輩をこんなに好いている相葉ちゃんに全てを伝えるのは心苦しくて、余り多くは話さないことにした。
「そっ、、か」
さすがに今度聞いてみれば？なんてデリカシーのない事は言えなかった。
「俺、櫻井先輩のこともっと知りたいな」
俺は、相葉ちゃんは櫻井先輩を救える一人なんだと確信した。
あの時、俺は壊れかけていた翔くんに何も出来なかった。
それでも今の翔くんはあの頃と同じ儚さを纏っているようには見えない。
それは、きっと大野先輩なのだろう。
「相葉ちゃんなら直ぐに打ち解けられるよ」
「えー風間ぽん俺が人見知りな事知ってくるくせにそんな事言うわけー」
「知ってるから言ってるんでしょ？」
相葉ちゃんなら櫻井先輩の全てを知っても絶対に離れたりしない。
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未翔(プロフ) - 蒼星さん» 読んで頂きありがとうございます。そう言って頂けると有難いです。出来るだけ更新したいと思いますので、これからもよろしくお願いします。 (2019年5月26日 12時) (
レス) id: b3cb87418b (このIDを非表示/違反報告)
蒼星(プロフ) - 初めまして。毎回更新を楽しみに拝読しております。わざわざ更新出来ない旨のご連絡ありがとうございます。読者は作者様から与えて頂くもので楽しませてもらっていますので多少の待ち時間は気にならないです。お気になさらずこれからも楽しみに待っています。 (2019年5月26日 11時) (レス) id: c0123debb3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：未翔
| 作成日時：2019年5月19日 21時
