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16 兄貴の強がり。 ページ16

side.N


一昨日からのゼミ旅行も今日でまだ三日目だ。


研究を目的とした旅行で、多くの時間を研究室で過ごしたり実際にカウンセリングをしてみたりと。

実践的なことから、研究的なことまで。

幅広く学ぶことが出来ている。


計5日間だから帰るのは明後日で。


行かないでおこうかとも思ったが、それを翔ちゃんが知ったら余計悲しむんじゃないかと思って、何も言わずにゼミ旅行に行ってくるとだけ告げた。


案外、取り乱すことも無く送り出してくれたから不思議に思った反面、よかったとホットした。


でもあの家に住み始めてから翔ちゃんとこんなに離れる事は1度もなかったから、俺の方が寂しくなった。


お世話になっている大学の研究室から戻り、ホテルで夜ご飯を食べる。

部屋に帰っても時間は有り余っているから、屋上に出て夜景でも見ようと上がった。


「きれーだな」


やはり大自然の中にある為か夜景は想像以上に綺麗だった。


「これ、潤くんに見せたら喜ぶかな」


昔から夜景とか夕日とかそういう類のものが好きなのは知っているから、写真を撮ってグループメールに送る。


夜ということもあってか既読が付くのは早かった。

直ぐに1の文字が付く。


こんなに早いのは翔ちゃんかと思えば、返信ではなく電話が掛かってきた。


「はい。もしもし」


(今、大丈夫か?)


「大丈夫ですけど、何かありました?」


(翔さん、ニノが…って。今日は症状も出てさ。呼吸も荒れて結構酷かったから和の声聞かせてやってくんね)


声のトーンからして翔ちゃんのことだと思っていたが、そんなに酷いとは予想もしていなかった。


「もちろん。…今は落ち着いてるの?てか起きてんの?」


(質問攻めだな。さっきまで寝てたけど、和に電話するって言ったら起きたよ)


「通りで大野さんの声が聞こえるわけだ」


(あっ、入ってた?
まぁいいや。じゃあ翔さんに代わるぞ)


電話の奥で翔ちゃんを呼ぶ声が聞こえる。


少ししたら翔ちゃんの声が聞こえる。


(もしもし、ニノ?)


「翔ちゃん。大丈夫?身体、疲れてない?」


(全然、大丈夫だよ。明日もあるんだし、早く寝なよ。ゼミ旅行楽しんでな)


「うん」


翔ちゃんはそれだけを言うとあっという間に潤くんに代わってしまった。


潤くん曰く、俺の前ではちゃんと心配かけないで送り出してやりたいって。


本当に兄貴肌なんだから。


でも、それが分かっているから俺も潤くんも何も言わずに笑って電話を切った。

17 儚さに揺れる。→←15 向き合う覚悟。



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未翔(プロフ) - 蒼星さん» 読んで頂きありがとうございます。そう言って頂けると有難いです。出来るだけ更新したいと思いますので、これからもよろしくお願いします。 (5月26日 12時) (レス) id: b3cb87418b (このIDを非表示/違反報告)
蒼星(プロフ) - 初めまして。毎回更新を楽しみに拝読しております。わざわざ更新出来ない旨のご連絡ありがとうございます。読者は作者様から与えて頂くもので楽しませてもらっていますので多少の待ち時間は気にならないです。お気になさらずこれからも楽しみに待っています。 (5月26日 11時) (レス) id: c0123debb3 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:未翔 | 作成日時:2019年5月19日 21時

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