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「強引に話を変えたね。そんなに妹の恋バナを聞くのが嫌なの。本当にシスコンなんだから。ねえ、そう思わない？」
雅紀に耳元で囁かれるが、櫻井は何と答えてよいか分からなかった。
取り敢えず、あとでどうにか奈美の機嫌を戻さなければ。
「爆薬に関しては、はぐみさんを監視していた男たちが用意したんだろう。けれど時限装置は作れなかったんで、はぐみさんを監 禁して作らせたんじゃないか」
「けど、なんではぐみちゃんだったの？そういう事ができる人なら他に幾らでもいるんじゃないの」
雅紀が小首をかしげる。
「分からないが、彼女のことをもっと詳しく調べれば答えが出てくるかもな」
大野はタブレットPCをいじっている松本を見る。
視線に気づいた松本は、不満げに唇を歪めた。
「……そんなにすぐには調べられない。今日も診察多くて忙しかったんだ」
「分かっているって。時間がある時でいいんで、調査を続けておいてくれ。俺たちは別のルートから、爆破犯たちの正体を探っていくから」
そのとき、外へと繋がる重い鉄製の扉が軋みながら開いていった。
「ほら、おいでなさった」
大野が楽しげに言うと、バーに中年の男が入ってきた。
鳥の巣のように乱れた頭髪、しわが目立つ茶色いコート、首を突き出すような猫背、その姿はアメリカの有名刑事ドラマの主人公を彷彿させた。
「どうもどうも、お久しぶりです皆さん」
コロンボもどき、警視庁捜査一課殺人班刑事の古手川弘樹は片手を上げる。
「またご足労をお掛けして申し訳ありませんね、古手川さん。取り敢えず座ってください」
大野はカウンター席をすすめる。
古手川は店内に入ってくると、大野の正面に腰掛けた。
「なにか飲みますか、古手川さん。もちろん奢りでさよ」
「それじゃあ、バーボンをロックで頂いてもよろしいですかね？」
古手川は嬉しそうに、大野の背後にある棚の酒瓶(眺めながら言う。
「お酒なんて飲んでいいんですか？勤務中なんじゃないの？」
訊ねる二宮に、古手川は得意げな笑みを浮かべた。
「ちょうど先週、うちの班が担当してた殺人事件が解決しましてね、いまは休暇中です。捜査一課殺人班は事件を解決したら、英気を養うために休みを頂けるんですよ。ということで、今日はいくらでも飲めます。和先生もいかがですか？」
「ん、それじゃあ俺ももらおうかなら、大野さん、同じものちょうだい。僕はストレートでダブルを」
大野はグラスを2つ棚から出した。
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pecopeco125(プロフ) - 5人でいる今、でした。タイトルミスすみません。 (2022年3月19日 1時) (
レス) id: 9e262934ff (このIDを非表示/違反報告)
pecopeco125(プロフ) - いつも楽しく読ませてもらっています。 この度お願いがあり、メッセージ送りました。5人で今、のパスワード教えて頂きたいです。 よろしくお願いします！ (2022年3月19日 1時) (レス) id: 9e262934ff (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：未翔
| 作成日時：2022年1月9日 19時
