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side.M
腕を掴んで何とか支えたはいいものの、それにより今度は俺がバランスを崩した。
もうニノの腕を掴んでいる時点で観客は「わぁー」と悲鳴を上げている。
ここまで来たらいっそ2人で落ちるか。
大した高さでもないし。
そんな軽いバラエティーの空気を俺とニノはアイコンタクトで共有し、2人抱き合う形で落ちた。
「きゃー」と先程よりも大きく上がる歓声。
「ちょっと大丈夫？」
「なに1stゾーンでイチャイチャしちゃって」
「いやいや、ごめんなさいね。
ちょっとMJに抱かれてました、私」
「はい、しっかり抱きました」
またもや上がる歓声。
バラエティーとしては大正解だった。
しかし、問題発生。
俺としては真正面のマットがあるところに落ちる予定だったのが、1stゾーンという誤算があり、右足がマットから外れた。
というより、
マットと床の段差で捻ったのかもしれない。
落ちた瞬間に〈やっちまった〉という感覚はあった。俺はやってしまったが、幸いにもニノはマットの上に落ちたから怪我はしていない。
それが唯一の救いだ。
とはいえ、まさかこのタイミングで右足を負傷するとは。ついていない、というより自己責任か。
いつも右で蹴ってるからなぁ。
左で蹴るということの実力が分かっていない。そもそも、いつもと逆で蹴ってたら不審がられるよなぁ、確実に。
悩んだ結果、痛みを我慢して右で蹴ることにした。もちろん痛みはあるし、いつもと同じ力を発揮出来るとは到底思わないが、得点が悪くとも〈たまたま〉という事になるだろう。
もしいつもと逆で蹴ろうものなら、あの人達には絶対バレるだろうし。
ゲストさんとリーダーのダンスが終わり、
いよいよゲームスタート。
俺は予定通り、痛みを堪えて右足でボールを蹴った。まさか、もうこの時には既に気付いている人がいるとは思わなかったけれど。
・
ゲームを終えて一度スタジオを出る。
まともに歩くことはキツかったが、こういう時こそ演技だ。また、出来る限り気付かれないように、一番後ろを歩く。
しかし、スタジオを出て控え室に戻る前に
腕を掴まれた。
「……翔さん」
「足、やったんでしょ？」
「………ごめん」
否定しようと思ったが、翔さんの目の奥が完全に怒っていることに気付いて嘘をつくのを止めた。
「分かってる。心配掛けたくなかったから言えなかったんだろうし、でも、なんで右で蹴ったの。なんで普通に歩こうとするの」
「……ご、めん」
もう何も言えなかった。
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嵐LOVE - こんばんは。こちらの方の更新も待ってます。 (2021年10月7日 21時) (
レス) id: a1f8b535b7 (このIDを非表示/違反報告)
嵐LOVE - リクエストです。リアル設定で相葉ちゃんが便秘になってしまうお話をお願いしたいです！ (2021年9月25日 22時) (レス) id: ee46b7a234 (このIDを非表示/違反報告)
ゆめ - はじめまして！楽しく読ませてもらっています😆潤くんが寝不足と過労で倒れてしまうお話が読んでみたいです！お時間があればよろしくお願いします🙇 (2021年9月25日 19時) (レス) id: 02c62ba3b2 (このIDを非表示/違反報告)
未翔(プロフ) - あいさん» ご希望に添えていたのなら幸いです。いつもリクエストをして頂き、また読んで下さってありがとうございます！！ (2021年9月25日 13時) (レス) id: b3cb87418b (このIDを非表示/違反報告)
未翔(プロフ) - かなさん» いえいえ、私の力不足というところもありまして。リクエスト通りに出来ず申し訳ありません🙇⋱ (2021年9月25日 13時) (レス) id: b3cb87418b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：未翔
| 作成日時：2021年9月21日 15時
