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今日は午後からも特に外回りの予定が無かったから定時で上がりスーパーに寄ってから帰宅。
ニノはそんなに遅くないがバラエティ番組の収録があると言っていた。映画の公開を一ヶ月先に控えているからこの時期は映画の関連収録が多い。
映画の中では二宮和也という男が演じている訳だが、バラエティ番組ともなれば素の二宮和也だ。
今をときめく人気イケメン俳優の趣味やプライベートまで密着するものもある。
俺としては申し訳ない気持ちになるのだが、ニノはいつも「このままカメラに翔ちゃんの事、映したいくらい」と冗談めかして笑う。
風呂を溜めたり晩飯を作ったりと忙しなく動き回っていると玄関が開く音が聞こえた。
「おかえりニノ」
「ただいま翔ちゃん、って聞いてよー」
帰ってくるなり早々にソファーにドカッと腰を下ろし、俺にも隣に座るように促す。
「なんかあった？」
「もう聞いてよー相葉氏ってばね、いきなり来週から主演映画の撮影が始まりますから体調気を付けてくださいね、なんて言うの」
ぐでっと脱力したニノの上半身は横にスライドするかのように俺の肩に乗った。
あ、ちなみにニノが言う相葉氏っていうのはニノのマネージャー君の事。結構ハチャメチャっていうか、まぁ物凄く良い人なんだけど、抜けてる所もあるって感じ。
それでも昔からニノに付いてて二人三脚で頑張ってここまで来たんだから俺は相葉くんに感謝してる。
「相葉くんらしい…」
「らしいってもんじゃないよ。いきなり来週だ、なんて。しかもその映画に出ること自体聞いてなかったんだよ？」
「でも断るつもりもないでしょ？」
「まぁ…それはそうだけど」
「ならいいじゃん。それに俺もその映画でニノが主演してくれるの嬉しいし」
「え？俺、何の映画に出るか言ったっけ？」
いつものニノらしくないその慌てっぷりが新鮮で思わず笑ってしまう。そしたら、思いっ切り脇腹を擽られて。二人して子供のようにケラケラ笑った。
「『二十歳の記憶』でしょ？昔、俺が担当してた先生が書いた小説なの」
「あーそういう事か」
いつの間に着替えたのかラフな格好になった彼は缶ビールを片手に納得したようだ。
「じゃあ、翔ちゃんが宣伝とかしてくれんの？」
「いやぁ…俺は本を売り込む仕事だから。微力ながらだけど」
映画化決定、主演は二宮和也。
大野智の最新作に気付けば貴方も涙する。
経ったこの二行で『二十歳の記憶』を手に取る人は確実に増えるだろう。
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未翔(プロフ) - 夜月さん» ありがとうございます！待って頂けていたというだけで嬉しいです。 (2021年4月17日 9時) (
レス) id: b3cb87418b (このIDを非表示/違反報告)
夜月(プロフ) - 更新ありがとうございます。 待ってました！ これからも頑張ってください！ (2021年4月16日 18時) (レス) id: f96e31a6df (このIDを非表示/違反報告)
夜月(プロフ) - コメント返しありがとうございます！ 全然ゆっくりで大丈夫です。 その分読み返したりしてます！ 日々の疲れを忘れることが出来感謝です。応援してます！ (2021年3月28日 22時) (レス) id: 3292546019 (このIDを非表示/違反報告)
未翔(プロフ) - 夜月さん» コメントありがとうございます！更新のペースはゆっくりになるかもしれませんがこれからも続けていく予定ですので、これからも宜しくお願いします！ (2021年3月28日 17時) (レス) id: b3cb87418b (このIDを非表示/違反報告)
夜月(プロフ) - 更新ありがとうございます！いつも楽しく見てました！少しづつでいいのでこれからも更新楽しみにしてます！頑張ってください！！ (2021年3月28日 15時) (レス) id: 3292546019 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：未翔
| 作成日時：2020年8月2日 12時
