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[side.N]
映画の撮影が本格的に始まった。
潤くんと芝居をするのは初めてなのに
驚くほど相性がいい。
あぁここで詰めたいんだろうなぁ、とか。
芝居をしながらアイコンタクトで行うアドリブに久しぶりに役者魂が燃える。
チェックを終えて何やらざわついているスタジオの端には翔ちゃんと大野さんがいた。
以前から「スタジオに見学しに来てよ」と声を掛けていたのだが何も言わずに来るとは。そういうサプライズを演出する辺り翔ちゃんらしい。
「翔ちゃん！来てたんなら声掛けてくれればいいのに。それに大野さんも。噂は翔ちゃんから伺っております」
「ちょ、ニノ何言ってんの！」
「へ？翔ちゃん？どういう事？
翔くんってニノと知り合いなの？」
物凄いリアクションで驚く大野さんとは
正反対に戸惑いの表情を見せる翔ちゃん。
まさか話してなかった？
大野さんの話はいつも翔ちゃんから聞いていたから、てっきり大野さんには俺のことも話していると思っていた。
でも、いっか。
こんな機会でもなければ話すこともないだろうし、大野さんのことももう少し知りたい。
「知り合いも何も恋人だけど？」
呆れかえる翔ちゃんを他所にしっかりと宣言した。
でも、ここは役者ですから翔ちゃんには「言わない方がよかった？」という不安げな表情を向ける。
そうすれば、もういいかというような諦めに入った。
・
その後、大野さんには
散々翔ちゃんとの事を聞かれた。
俺と同じく翔ちゃんも聞かれていたけど。
「翔さんって奇麗な目してんだな」
「ちょっと潤くん！
翔ちゃんは俺のなんだから取らないでよー」
「分かってるよ。
俺だって好きな人ぐらい居るし、さ」
大野さんと相葉氏と翔ちゃんと５人での食事。
潤くんが見つめる視線の先にはふわふわしながら翔ちゃんと話している大野さんの姿。
さては、潤くん。
俺は昔からそういう類のことには
直ぐに気が付く。
どうにかして２人をくっつけようかと考え始める俺の脳内。
慌てて首を振る。
もしかしたら相葉氏の余計なお節介が移ったのかもしれない。
「ふーん、潤くんの好きな人ならさぞかし可愛いんでしょうね」
「なんだそれ」
「いーえ。ただの勘です」
大野さんと潤くんか。
お似合いだな、なんて考えていた俺は
もっと自分の心配をするべきだった。
そうすれば翔ちゃんのSOSに
いち早く気付けたかもしれないのに。
俺は馬鹿だ。
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未翔(プロフ) - 夜月さん» ありがとうございます！待って頂けていたというだけで嬉しいです。 (2021年4月17日 9時) (
レス) id: b3cb87418b (このIDを非表示/違反報告)
夜月(プロフ) - 更新ありがとうございます。 待ってました！ これからも頑張ってください！ (2021年4月16日 18時) (レス) id: f96e31a6df (このIDを非表示/違反報告)
夜月(プロフ) - コメント返しありがとうございます！ 全然ゆっくりで大丈夫です。 その分読み返したりしてます！ 日々の疲れを忘れることが出来感謝です。応援してます！ (2021年3月28日 22時) (レス) id: 3292546019 (このIDを非表示/違反報告)
未翔(プロフ) - 夜月さん» コメントありがとうございます！更新のペースはゆっくりになるかもしれませんがこれからも続けていく予定ですので、これからも宜しくお願いします！ (2021年3月28日 17時) (レス) id: b3cb87418b (このIDを非表示/違反報告)
夜月(プロフ) - 更新ありがとうございます！いつも楽しく見てました！少しづつでいいのでこれからも更新楽しみにしてます！頑張ってください！！ (2021年3月28日 15時) (レス) id: 3292546019 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：未翔
| 作成日時：2020年8月2日 12時
