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今日の撮影は地方ロケで、
俺と智くんは見学。
ニノは相変わらず車の中でもゲームをしていた。
そんな普段通りの彼に俺も相葉くんも驚くことはなかったのだが、助手席にいた智くんは「ニノってホントにどこでもゲームすんだなぁ」と感心していた。
都心から一時間半。
相葉くんが運転するニノの移動車に揺られて到着したのは人通りのない山道だった。
「ここで撮るの？」
「なんせ森の中のシーンがありますから」
じろっと智くんの方を見つめて言うニノ。
「あそこが一番大事なシーンだからな」
「スタジオ撮影でいいと思うんだけどー」
「んなこと言って、ちゃっかり翔ちゃん連れてきて楽しんでるくせに」
「うっさい！相葉氏はちゃんと自分の仕事しなさいよ」
ハイハイとスタッフさん達の所に走っていく相葉くん。
ニノは「メイクしてくるから」と相葉くんの後を追うように人だかりの中に消えてしまって。
残されたのはこの場において浮きまくっている俺と智くん。
お互いどうしようかと目を合わしても首を傾げるばかり。
「潤もう来てるかな？メールしてみるね」
無言で頷いた智くんは知り合いのスタッフさんを見つけたらしく軽く合図してからスタッフさん達が待機しているテントに走っていく。
こうして俺は完全に一人になった。
潤からの返信は思いの外すぐにあった。
［もうすぐ始まるから。
大通りの近くだから翔さんも早く来なよ］
携帯の地図アプリを確認しながら人だかりの中を歩く。
大通りに近付くに連れてスタッフさんの数も減っていく。
交通規制をかけているせいか初めて訪れたこの場所に少し違和感を覚える。
「あ、翔さん」
俺の姿を見つけた潤が子供のように大きく手を振る。
そんな彼の隣には、もう一人いた。
「あの人、柊拓斗でしょ。俺でも知ってるんだから。本当に凄いキャストだよね」
ニノではないその人は柊拓斗という俳優さんらしい。
いつの間にか俺の隣にいた智くんが俺の耳元で囁く。
「ニノもうすぐメイク終わるってさ。
さっき相葉ちゃんが言ってた」
「そう。あ、差し入れ本当にたい焼きにしたんですね」
「ぎりぎりまで悩んだけどそっちの方が食べやすいと思ってさ」
たい焼きが入った白い紙袋を持ち上げて潤に見せる智くん。
何のことか分からず不思議そうにしている潤に口パクで「差し入れ」と伝えると嬉しそうに何度も頷く。
智くんの方を見ると、普段は俺に見せることのない柔らかい表情をしていた。
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未翔(プロフ) - 夜月さん» ありがとうございます！待って頂けていたというだけで嬉しいです。 (2021年4月17日 9時) (
レス) id: b3cb87418b (このIDを非表示/違反報告)
夜月(プロフ) - 更新ありがとうございます。 待ってました！ これからも頑張ってください！ (2021年4月16日 18時) (レス) id: f96e31a6df (このIDを非表示/違反報告)
夜月(プロフ) - コメント返しありがとうございます！ 全然ゆっくりで大丈夫です。 その分読み返したりしてます！ 日々の疲れを忘れることが出来感謝です。応援してます！ (2021年3月28日 22時) (レス) id: 3292546019 (このIDを非表示/違反報告)
未翔(プロフ) - 夜月さん» コメントありがとうございます！更新のペースはゆっくりになるかもしれませんがこれからも続けていく予定ですので、これからも宜しくお願いします！ (2021年3月28日 17時) (レス) id: b3cb87418b (このIDを非表示/違反報告)
夜月(プロフ) - 更新ありがとうございます！いつも楽しく見てました！少しづつでいいのでこれからも更新楽しみにしてます！頑張ってください！！ (2021年3月28日 15時) (レス) id: 3292546019 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：未翔
| 作成日時：2020年8月2日 12時
