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［side.N]
それからはあっという間だった。
隣の家に越したと思えば、翔ちゃんの家に転がり込んでそのまま告白した。
俺にはあのタイミングしかなかったし陰から密かに見守る、なんてのは以ての外だったから。
それに翔ちゃんにも
少なからずその気があった。
俺を見る目が優しくて
確実に落とせるという自信すらあった。
・
俺と翔ちゃんが一緒に暮らすことを知って、相葉氏はたいそう喜んで「早く俺にも会わせてよ」と毎日せがまれた。
「初めまして。ニノのマネージャーやってます、相葉雅紀です。翔ちゃんが呼びやすいように呼んでくれたらいいから」
「あ、どうも。櫻井翔です。出版社で働いてます」
初めての相葉氏のテンションに戸惑い気味の翔ちゃん。
「ていうか何であんたは翔ちゃんって呼んでんのよ」
「えーだって慣れちゃ」
「ばかっ！」
「あ、その何かニノが呼んでるの聞いてたら移っちゃって」
俺と翔ちゃんが出会う前から知っていてそう呼んでたから。と絶対禁句を言い兼ねないから慌てて口を塞いだ。
しまったって顔の相葉氏を軽く睨みながら
翔ちゃんの様子を窺う。
幸い彼は「そうなんだ、相葉くんって面白い人なんだね」と特に気に留める様子もない。
「ねぇ翔ちゃんはニノのどういうとこが好きなの？」
「はぁ？いきなり何聞いてんのよ」
「えーだってニノちゃんも気になるでしょ？」
「そういう問題じゃないでしょうが。
翔ちゃん全然答えなくていいからね」
返事が返ってこないからどうしたのかと思えば、相葉氏を見つめたまま固まってしまった翔ちゃん。
「ちょっと翔ちゃん完全に固まっちゃったでしょ。ほら、しょーちゃーん。起きてー」
目の前で手を振り、肩を揺する。
するとパチッと目が合った。
「大丈夫？さっきのは気にしなくていいから。ほんとデリカシーのない男でごめん」
「いや、ちょっとびっくりしただけ。
ニノの好きなところだよね？」
「え？いいのよ翔ちゃん。無理に話さなくて」
「聞きたい聞きたい！」
「だから相葉氏は黙ってなさいって」
相葉氏を制しながら翔ちゃんを見つめる。
「全部。ニノの全部が好きなの。初めて会った時からそう思ってた、運命なのかなって」
「…翔ちゃん」
ゆっくりと口を開いた翔ちゃんは「何か恥ずかしい、ね」と笑った。
嬉しくて堪らなかった。
でも、それと同時に申し訳なく思えた。
だって俺たちが出会ったのは運命なんかじゃない。
必然だったのだから。
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未翔(プロフ) - 夜月さん» ありがとうございます！待って頂けていたというだけで嬉しいです。 (2021年4月17日 9時) (
レス) id: b3cb87418b (このIDを非表示/違反報告)
夜月(プロフ) - 更新ありがとうございます。 待ってました！ これからも頑張ってください！ (2021年4月16日 18時) (レス) id: f96e31a6df (このIDを非表示/違反報告)
夜月(プロフ) - コメント返しありがとうございます！ 全然ゆっくりで大丈夫です。 その分読み返したりしてます！ 日々の疲れを忘れることが出来感謝です。応援してます！ (2021年3月28日 22時) (レス) id: 3292546019 (このIDを非表示/違反報告)
未翔(プロフ) - 夜月さん» コメントありがとうございます！更新のペースはゆっくりになるかもしれませんがこれからも続けていく予定ですので、これからも宜しくお願いします！ (2021年3月28日 17時) (レス) id: b3cb87418b (このIDを非表示/違反報告)
夜月(プロフ) - 更新ありがとうございます！いつも楽しく見てました！少しづつでいいのでこれからも更新楽しみにしてます！頑張ってください！！ (2021年3月28日 15時) (レス) id: 3292546019 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：未翔 | 作成日時：2020年8月2日 12時
