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轟くん、出かけよう1 ページ1
【時は雄英入学前の春休み】
「焦凍くん、どこかに出かけませんか？」
「暇だしな」
中学を卒業し、雄英入学まで身体を鍛える以外の事が思いつかなかった。やることが無くなり、この有様だ。
焦凍くんは勉強していたが、彼にも特にやらなくてはならないことは無い。
要は二人とも暇なのだ。
「…そういえば、今まで2人でどこかに遊びに行くって無かったね。」
「まあな…受験勉強とか、お互いの用事とかも重なって…」
「てことで、私行きたいところがあるの。」
私はパンフレットと、チケットを取り出す。
「この前、友達にチケットを貰ったの。なんのだろーって見たら…
今話題のVRを体験出来る施設のチケットだったの」
「え…すげーな、それ。」
「せっかくだから、焦凍くんといこうかなって。ゲームとか、お化け屋敷(？)とかもあるらしくて、絶対楽しいと思うの。どうかな？」
焦凍くんの顔が、少し明るくなる。
「いいんじゃね…？というか、Aは俺と行くんでいいのか？友達とか誘わねぇの？」
「んー、考えたんだけど…焦凍くんと行きたいかなって。
お化け屋敷体験とかも尻込みとか絶対するし、そういうとこ見られると絶対いじられて恥ずかしいだろうから…」
うん…絶対ゲームとかもビビる。
別に見られたくない訳では無いんだけどね、うん。
「そうか…ありがとう。じゃあ、いつ行く？」
「正直すぐにでも行きたいんだけど…じゃあ、明日にしよう！」
「わかった。」
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作者名：ソトオリヒメ | 作成日時：2018年8月22日 2時
