ワスレナグサ ページ42
#Yuri
正直、もう限界
でも、紅がどれだけアイドルの仕事が好きで、楽しそうに仕事をしていたか知ってるから
「仕事と僕、どっちが大事?」なんて
口が裂けても言えなかった
紅が夢を諦めるか
僕が命を諦めるか
それしかないと思った
だから
「侑李!なにしてるの?!やめて!!」
侑「紅のこと、守れなくてごめん
紅のことが大好きだよ
僕のこと、忘れないで」
「侑李!ゆうり……ゆう、り?」
僕が一生そばにいて、紅を守りたかった
でも今、僕がそばにいることで紅の仕事に、紅の夢に、迷惑をかけている
だから……
違う
そんなの言い訳だ
紅のために、じゃない
ただ僕が耐えられなかった
学校でのいじめに加えて
知らない人にまで責められて
家にもイタズラされて
家族にまで……
紅を守れなかった
見捨てたわけじゃない
でも僕は、自分自身すら守れない、弱虫なんだ
たとえ紅が僕のことを忘れても
僕は紅のこと、死んでも、永遠に、
忘れないよ
――――――――――
ワスレナグサ
「私を忘れないで」 「真実の愛」
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作者名:あじゅ | 作成日時:2018年4月15日 14時