花束を君に 1st (ページ27)

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マンドラゴラページ27

#Nagisa

今日はウチとゆかりんとの2人きりの撮影の日

紫｢珍しいよね、この2人って｣

渚｢そうだね、ウチは大体が紅とだからなぁ｣

紫｢紅、最近どう？大丈夫？｣

渚｢大丈夫だよ、大貴くんと仲良くやってるみたい｣

紫｢そっか、よかった｣

渚｢でもどうする？2人の熱愛報道が出たら｣

紫｢紅に限ってそんなことはないと思うけど、絶対守ろうね｣

渚｢当たり前じゃん！絶対守るよ、今度は。でも、次に報道されたら紅の心が死んじゃうよ
それくらい、紅にとって大貴くんは大切な人になってると思う｣

紫｢そっか、あのさ、
次に紅を守れなかったら、シュシュは解散しようね｣

渚｢え？……待って、紅はそんなこと望まない
本当に紅のことが大事なら、そんなこと言わないで｣

紫｢ごめん、いつもはみんなの意見を尊重するけど
これだけは誰に反対されても変えられない
リーダーの権限を最大限使わせてもらうから｣

渚｢でも……｣

紫｢わかってる、渚の意見の方が圧倒的に正しいって

ごめん、私はいつも自分勝手なの

リーダーには向いてない人間なの

渚はいつでも紅のことを考えてて偉いと思う

でも私は、それと同じようにいつでもシュシュのことを考えてる

冷たいと思われるかもしれないけど、メンバー1人ひとりのことは気にしていられない

いつでもグループのことを考えなきゃいけない立場なの

エースの渚、歌姫の月、ダンスで魅せる萌、モデルの私

このグループはみんなそれぞれが個性を持ってて、得意分野があって、すごいと思う

でもやっぱり、そんな個性豊かなグループの顔は、センターである紅なんだと思う

グループの顔が傷だらけな状態じゃ、活動できない

シュシュのためには、それしかない｣

渚｢わかった、ごめん｣

急に自分が恥ずかしくなった

ゆかりんの考えが正しい

メンバー4人とも紅を大切に思う気持ちは同じだ

｢シュシュの顔｣を全力で守らなきゃ

ゆかりんと誓いあった直後、

まさかあんなことが起こるなんて思っていなかった