5-4 ページ9
そしてニューイヤーのメンバー発表の日が来た
私と監督はみんなが待つ競技場へと向かう
｢これより、ニューイヤー駅伝に出場する7人を発表する｣
立原さん、内藤さん、オリュクさん、水木さん、川井さんが名前を呼ばれ、次に少し間が空いて平瀬さんが6番目に呼ばれた
｢最後は、茂木！｣
視線をずっと下げていた裕人は、視線を上げて｢はい！｣と返事をした
その日の練習後、裕人に声をかける
｢おめでと｣
｢さんきゅ｣
｢頑張ってよ！！｣
と言って裕人の肩を叩く
｢痛ぇよ｣
すると裕人は靴に視線を落とす
｢なにか悩み事？｣
｢お前はどう思う？このまま陸王を履いた方がいいのか、それともR�兇�いいのか｣
裕人の言葉にこの前佐山さんが持ってきたこはぜ屋さんの報告書を思い出す
｢どっちでもいいんじゃない？｣
｢お前さぁ…｣
｢私は、裕人が怪我なく楽しく走れればどっちでもいいと思う。本当に自分に合う靴を履きなよ。こはぜ屋がいいとか、アトランティスが嫌だとか、そんな理由じゃなくて、本当に自分に合う靴｣
そう言うと少し裕人に笑顔が戻った
｢ありがとう｣
茂木side
R�兇鰺�き始めて数日、平瀬さんに飲みに誘われて居酒屋へ行き、そこで俺の怪我の話や、ニューイヤーを最後に平瀬さんがやめる話などをした
平瀬さんの｢そろそろ出るか｣という言葉で店の外に出ると、少し遠い場所にAと毛塚が歩いているのが見えた
2人とも笑顔で、毛塚ってあんな顔で笑うんだと思ったら、2人が付き合っていることを実感して胸がチクリと痛んだ
｢あれ？Aちゃん？｣
｢え？いました？｣
平瀬さんもAを見たようなので、少し焦って嘘をつく
｢ちらっと見えたような気がした。一緒にいたの誰だろ｣
｢あ、あー！なんか友達と飲みに行くって言ってたような！｣
｢まじ？じゃあAちゃんとその友達誘って飲み直そうぜ｣
｢いや…｣
｢大丈夫だって！かわいい子の友達はかわいいってよく言うだろ！｣
｢初めて聞きましたけど｣
｢Aちゃんに連絡してみるか｣
と言って平瀬さんが携帯を出すので慌てて止める
｢また今度にしましょ？ちゃんと計画して！ね？｣
｢それもそうだな｣
平瀬さんが携帯をポケットにしまったのを見て、安心して息を吐く
｢そういやAちゃんとは最近どうなんだよ｣
｢どうもなにもないですよ｣
と、話をしながら俺たちは駅に向かった
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 128人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
れな(プロフ) - ゆうにゃさん» ありがとうございます！ゆっくりな更新になってしまうと思いますが、これからもよろしくお願いします！ (2018年1月13日 21時) (
レス) id: 607cd69f3f (このIDを非表示/違反報告)
ゆうにゃ(プロフ) - すごく面白いです！続きが楽しみです！更新大変だと思いますが、応援してます！ (2018年1月4日 0時) (レス) id: 76af58504e (このIDを非表示/違反報告)
れな(プロフ) - 陸王最終回号泣さん» コメントありがとうございます！これからもよろしくお願いします！ (2017年12月30日 17時) (レス) id: 607cd69f3f (このIDを非表示/違反報告)
陸王最終回号泣 - めっちゃ面白いです これからも更新楽しみにしています！ (2017年12月28日 13時) (レス) id: 537ffb3acd (このIDを非表示/違反報告)
れな(プロフ) - ぽんすさん» コメントありがとうございます！これからも頑張りますので、よろしくお願いします！ (2017年12月28日 12時) (レス) id: 607cd69f3f (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ひな | 作成日時：2017年12月11日 3時
